声優を目指す高校生から良く聞かれることがあります。「滑舌が悪いのですが、それでも声優になれますか?」ということです。確かに滑舌の良し悪しは声優としてお仕事をしていく上でとても重要です。
ですが滑舌が悪いからといって諦める必要はありません。滑舌は努力次第で良くすることができます。そこで今回は、滑舌が悪くなる原因から、滑舌を良くするためにできる簡単なトレーニング方法をご紹介します。
そもそも滑舌とは?
辞書などで調べると、「話すときの発音や言葉の調子が滑らかであるかどうかということ。」と書かれています。つまり、“滑舌が良い”というのは発音や言葉の調子が滑らかである様子のことで、“滑舌が悪い”というのはその逆ということになります。
滑舌が悪くなる原因
滑舌が悪くなる原因というのは色々言われていますが、代表的なものは以下の3つです。
- 口角がきちんと上がっていない
- 唇と舌がうまく動かせていない
- 母音を正しく発音できていない
もし、人から滑舌が悪いと言われたり、ご自信で滑舌が悪いと思う方は、是非これからご紹介する滑舌を良くするためのトレーニングをお試しください。
滑舌を良くするためのトレーニング
1.口周りの筋肉を鍛える
口周りの筋肉が弱いと、滑舌が悪くなることがありますので、是非口周りの筋肉を鍛えましょう。そのためにできる、簡単オススメの方法をご紹介します。
思い切り笑顔で笑う
人に見られると恥ずかしいぐらい、顔をくしゃくしゃにして笑ってみましょう。顔の筋肉を使った感覚がわかりますか?笑うことは口周りの筋肉を鍛える上で効果的な方法ですので、ぜひお試しください。
2.舌の筋肉を鍛える
舌の筋肉も口周りの筋肉と同様に、滑舌が悪くなる原因のひとつと言われています。舌の筋肉を鍛えるというとイメージしにくいかもしれませんが、簡単に出来るオススメの方法がありますのでご紹介します。
天井に向かって思っきり舌を出す
まず顔の正面と天井が平行になるぐらいまで天井を向きましょう。そして、舌を天井に向けて思い切り突き出します。数秒後舌を戻して正面を向きなおします。これを数回繰り返すことで舌の筋肉を鍛えることができます。
3.肺活量を鍛える
肺活量が少ないと、呼気が弱くなり、口や舌にパワーが伝わらず、大きな声を出そうとしたときに喉を絞った声になったり滑舌が悪くなったりすることがあります。肺活量を鍛える方法としては、風船を膨らませるという方法もありますが、風船が無くても簡単にできる方法をご紹介します。
- 肺活量の鍛え方
- ①足踏みをする
- ②足踏みしながら息をたくさん吸い込む(以下足踏みをしながら)
- ③限界まで吸い込んだらそのまま5~10秒維持する
- ④10秒かけて肺の中が空になるようゆっくりと息を吐き出す
これを1日最低10回繰り返せば肺活量を鍛えることができます。
4.腹式呼吸をマスターする
呼吸は滑舌の良し悪しに影響があると言われています。胸式呼吸の場合、声が小さくなり、発音がハッキリしなくなることがあります。その反面、腹式呼吸の場合は声量を一定に保つことができ、滑舌が良くなるケースがあります。
- 腹式呼吸のポイント
- ①空気は鼻から吸う
- ②背筋を伸ばす
- ③肩は動かさない
上手くできない場合は仰向けになりお腹(下腹部)に手を当てながらやってみましょう。息を吐くときにお腹がへこみ、吸うときに膨らめば腹式呼吸です。
いかがでしたか?今回ご紹介した4つの滑舌を良くするためのトレーニング方法はどれも基本的な内容ですが、これをきっちりやるのとやらないのでは大きな違いがあります。継続は力なりという言葉があるように続けることが重要です。さあ今からでも早くはありません。夢に向かってスキルアップしていきましょう!!