スペシャルインタビュー2 -CGディレクター「植木麻央さん」に突撃インタビュー!-

現実とは違う新たな世界をつくる喜びを味わえる。それが、アニメクリエイターという仕事の醍醐味。

「戦国BASARA Judge End」などのCGを手掛ける株式会社スタジオコメットのCGディレクター植木麻央さんと、本校卒業生のスペシャル対談が実現!

プロフィール

植木 麻央
(株)スタジオコメット
CG室 SUBARU昴 CGディレクター
植木 麻央さん
沼尻 勇人
(株)スタジオコメット
CG室 SUBARU昴 CGアニメーター
沼尻 勇人さん

[主な関連作品]
戦国BASARA JugeEnd(テレコム・アニメーションフィルム/CG総受け/TVシリーズ/CG監督)/Z/X IGNITION(テレコム・アニメーションフィルム/CG総受け/TVシリーズ)/デュエルマスターズビクトリーV3(小学館ミュージック&デジタル エンタテイメント/アニメーショングロス/TVシリーズ)/団地ともお(小学館ミュージック&デジタル エンタテイメント/アニメーショングロス/TVシリーズ)/ぎんぎつね(ディオメディア/CG総受け/TVシリーズ)/ねらわれた学園(サンライズ/CG総受け/劇場アニメ) ほか

世の中にインパクトを与えるアニメをつくりたい。

インタビュアー

アニメ制作会社スタジオコメットのCG室「SUBARU昴」で働くお二人。現在の仕事内容を教えてください。

植木

「SUBARU昴」にはテクニカルチームとアニメーションチームがありますが、私たちはその後者です。テクニカルチームがつくった炎や稲妻、乗り物、生き物などさまざまなCGモデルを、実際にアニメの中で動かすことが私たちのチームの役割です。

沼尻

植木さんがチームリーダーで、僕はその下で同じタイトルを一緒に担当しています。専門学校時代から、同じCGでもモデリングより動きをつける方が好きだったので、「SUBARU昴」ではまさにそのチームに入れてもらえたのが嬉しいです。

インタビュアー

沼尻さんは、もともとは専門学生時代にインターン生としてスタジオコメットに入社されたとのこと。そもそもアニメクリエーターを目指そうと思ったきっかけは?

沼尻

実は僕は、一度は大学に入って卒業もしたんです。けど、正直大学の授業はおもしろいとは思えなかったし、就職を考えてもスーツを着て仕事をする自分が想像できなくて。一方で、大学中にのめりこんだアニメがあり、ストーリーは奥が深いし、絵も動きもカッコよくて、こんなすごい作品づくりに関わってみたいという想いがありました。いろいろ迷ったものの、結局はやりたいことやろうと決意を固めて専門学校に入り直しました。

植木

沼尻くんがインターン生として入ってきたとき、チーフから教育係を頼まれたのですが、実際に接してみると全然手がかからないなと(笑)。ソフトの使い方を含め、アニメ制作の基礎がすでに身についていたというのもあるし、それ以上に「このカットはどうしたらもっと面白くなるか」を積極的に考えてくれるタイプだったのが良かったですね。

インタビュアー

仕事に携わる上でのやりがいや楽しさとは?

植木麻央さんと沼尻勇人さん
植木

大変な仕事ではありますが、現実世界とは違うものをイチからつくれるというのが、アニメづくりの楽しさだと思います。日常とは異なる新しい世界が、いつも自分の中にもうひとつあるような感覚はおもしろいです。

沼尻

自分が作業したカットがテレビで放送されたときは達成感があります!エンディングロールに流れる自分の名前を初めて見たときは感動しました。

多くの人との関わりの中で妥協のない作品づくりを。

インタビュアー

アニメづくりの現場ではどのようなスキルが求められますか?

植木

アニメ業界は、自分の世界に閉じこもってできる仕事だと誤解されがち。でも実際は全く違って、ものすごい数の人たちが一本のアニメ制作に関わってくるだけに、周りとのコミュニケーションが常に欠かせません。

沼尻

植木さんは入社4年目でもうCG監督です。技術レベルの高さはもちろんですが、社外の打ち合わせで相手の意図を汲み取って話し合いを進め、社内に持ち帰って的確に指示を出したりなど、コミュニケーション能力の高さが認められてのことだと思います。

植木

CG制作に関していえば、アニメのストーリー全体を捉える目も大事ですね。自分が今つくっている箇所だけでなくて、流れの中で自然と馴染むようなCGをつくらなければ、いくらそれが絵的に優れていても見る人は感情移入できないんです。作品の質を落とさないため、そうした点で妥協はできません。

沼尻

僕も植木さんからダメ出しをされたことがありますよね。自分では「カッコイイ!」と思ってつくっていたCGを植木さんに見せたら、「違う。流れに合っていない」と。コンテ全体をよく見るように言われて見直したら、「確かにそうかも……」と納得してしまいました。

インタビュアー

アニメクリエーターを目指す後輩たちへメッセージを。

沼尻

就職して現場に入ればゴールというわけでは決してなく、テレビで見るようなすごいシーンをつくれるようになるまでには勉強すべきことばかり。だからこそ、学生時代に学べることは何でも貪欲に学んでおくべきだと思います。

植木

どんな仕事でも同じだと思いますが、外から見ているのと中に入ってやるのとはギャップがあるもの。何か困難な壁にぶつかったとしても、「アニメの仕事がやりたい!」と最初に思ったときの気持ちをいつまでも大事にしてほしいです。

沼尻勇人さん

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