「イラストの練習方法が知りたい」
「今よりもっと上手くイラストが描けるようになりたい」
「模写をしているけれど、上達しているように感じられない」
とお悩みの方もいるでしょう。
この記事では、イラストを上達させるための練習方法やポイントを紹介します。一読すれば、模写の正しい方法だけでなく、練習に役立つサイトやアプリも分かります。実践すれば数ヶ月後のイラストに変化が現れるため、ぜひ最後まで読んでみてください。
記事の概要
イラスト業界に興味のある方へ
イラストの練習には模写がおすすめ
上手にイラストを描けるようになるには、模写がおすすめです。
模写を続けていくと、被写体を観察する力やイラスト全体のバランスの取り方が分かるようになります。しかし、闇雲にイラストを描けばいいわけではありません。
以下に注意しながら模写を練習していけば、イラストは上達しやすくなります。
- 絵全体を見る
- 線を見る
- パーツを分析する
- ゆっくりと描いていく
自分流で描くのではなく、正しい手順でじっくりと模写を行ってみてください。模写の出来映えがいつもと違うことに気づくでしょう。
絵全体を見る
模写は、絵全体のバランスを取るために大まかな輪郭から描いていくことが大切です。
なぜなら、目や髪など特定のパーツから描いていくと、顔の割に手が小さくなったり身体の割に足が短くなったりして、絵全体のバランスが悪くなることがあるからです。
見本に似た模写になるように、絵全体をしっかり見て描いていきましょう。
線を見る
全体像以外にも、絵に使われている線の種類を見ることも必要です。
線を見る理由は、太い線や細い線、力強い線や柔らかい線など、使われている線の種類によってイラストの印象が変わるからです。
模写をするときは、絵のどの部分にどのような線が使われているか観察することが大切です。
パーツを分析する
模写は、パーツの数や比率、骨格の動きなどを分析しながら描いていくと、上達速度が変わります。
なぜなら、パーツの大きさや形、比率などを分析していくと、全体的にバランスの取れたイラストが描けるからです。
たとえば、違和感のない腕を描くには、肩から肘の長さと肘から手首の長さの比率が重要です。足を描く場合は、4つのパーツに分けて考えていきます。
また、見本のイラストのパーツとパーツの対角線上にあるものを確認しながら模写していくのも、パーツ分析の一つです。
ゆっくりと描いていく
模写は、時間をかけてゆっくりと描いていくことが大切です。
理由は、早く描いてしまうと自己流の絵になってしまい、模写になっていない場合が多いからです。
そのため、模写と同じ角度や比率で描けるように、一つ一つのパーツをよく見てゆっくり描いていく方がイラストの上達が早くなります。
イラストの練習のポイント
イラストは、模写の仕方に注意しながら練習をすると、上達しやすくなります。
イラストの練習のポイントは、以下のとおりです。
- 描きたいものの形・線・質感を見る
- 人体の構造を理解する
- 重心の位置を確認する
- 絵を公開する
- 人から意見をもらう
ポイントに気をつけながらできるだけ毎日練習すると描き方が自然に身につき、成長速度が早まります。
描きたいものの形・線・質感を見る
イラストの練習は、描きたいものの形や線、質感を見て、素材に合わせた線の太さや柔らかさ、光の当たり方などを表現することが大切です。
なぜなら、形や質感を表現したイラストを描くには、線の強弱を変えることが大切だからです。
たとえば、髪を1本の線で描く場合、生え際と毛先は細くして中間の線は太くすると、柔らかな髪の印象に仕上がります。
人物以外も同様です。
バラでたとえると、中央の花びらは細い線で描き、外側の花びらは太い線で描くと、花の繊細さや質感を表現できます。
描きたいものの素材や質感を見て複数の線を使い分ける練習をすると、立体感のあるイラストが描けるようになります。
人体の構造を理解する
イラストは人体の構造を理解すると描きやすくなります。
なぜなら、骨や関節、筋肉など人体の構造を理解しながらイラストを描いていくと、パーツの位置や身体のバランスの取り方が分かるようになるからです。
たとえば、片方の腕を上げるともう片方の肩は下がりますが、人体の構造を理解していないと、下がるはずの肩をまっすぐ描いてしまうことがあります。
ほかにも、人体構造を理解すると腕や足の関節の可動域や筋肉の付き方など細かな部分まで意識できるようになるため、リアル感のあるイラストに仕上がります。
重心の位置を確認する
身体の傾きを考慮して臨場感あるイラストを描くには、重心がどこにあるかを考えることが大切です。
たとえば、6頭身のキャラクターの重心はおへそ付近ですが、2頭身の場合は首の位置になります。
そのため、身体を傾けたとき、6頭身の場合はおへそより上の傾きが多くなりますが、2頭身は頭のみ傾きます。
バランスの取れたイラストを描くには、重心の位置を確認して描いていくことが大切です。
絵を公開する
オリジナルの絵を描いたら、SNSやイラスト投稿サイトなどに公開しましょう。
公開すると決めて描くと緊張感を持てるため、イラストの完成度が高くなります。
また、公開したイラストを見た方からコメントをもらえると、改善点が分かったりやる気が増したりします。
そのため「公開するのはまだ早い」と尻込みせず、積極的にイラストを公開していくことが大切です。
継続してイラストを公開していけば、絵の練習になるだけでなく、ファンになってくれる方が増えてモチベーションアップにも繋がります。
人から意見をもらう
イラストを見せて人から意見をもらうのも、絵の練習に役立ちます。
イラストの好みは人それぞれのため、ときには不本意な意見をもらうこともあるでしょう。
しかし、人から意見をもらうと、自分で描いたイラストを見つめ直すキッカケが生まれます。
どうすればイラストが上達するか考えられるようになるとスキルアップに繋がるため、人から意見をもらうことはとても大切です。
イラスト業界に興味のある方へ
イラストの練習に役立つサイト・アプリ5選
イラストの練習に役立つサイト・アプリを5つ紹介します
- sensei
- いちあっぷ
- お絵かき図鑑
- お絵描きIRADUKAI
- DrawShow
自分に合うサイト・アプリを見つけて練習していけば、イラストの上達に役立てられます。
sensei
描いたイラストを投稿できるイラストコミュニケーションサービスpixivが運営する「sensei」は、描き方の基礎から実践までを動画で学べるサイトです。
基礎から学びたい方は、無料で公開されている講座を観られるためおすすめです。
また、月額550円で利用できる実践編はイラストの練習ができるだけでなく、イラスト公開サイトpixivの予約投稿機能や作品アクセス解析などの使用も可能になります。
基礎から学びつつpixivでイラスト公開もしたい方は、senseiをチェックしてみると良いでしょう。
senseiのダウンロードはこちら
いちあっぷ
プロの技法が学べる「いちあっぷ」は、講座記事とメイキング記事に分類されたサイトです。
記事には、初級編、中級編、上級編、描き方、上達方法と大まかなタグや、髪や顔などパーツごとに分けたタグが付けられているため、学びたい技法が探しやすいのが特徴です。
一定の審査基準をクリアした信頼度の高い記事からいろいろな技法を取り入れれば、自分に合った描き方にも出会いやすくなるでしょう。
また、プロのイラストレーターにイラスト添削の個別指導を受けたい方向けに、オンラインスクール「いちあっぷゼミ」も提供しています。講座ごとに金額や個別指導の回数が異なるため、顔だけや全身だけなど自分にあった講座を受講できます。
記事を読んでイラストの描き方を学ぶだけでは物足りない方は、プロや現場のテクニックが身につけられるいちあっぷゼミの入会を検討するのもおすすめです。
いちあっぷのダウンロードはこちら
お絵かき図鑑
「お絵かき図鑑」は、イラストの基礎から必要なツールや画材まで、イラスト関連の内容をトータル的に文章で学べるサイトです。
記事を読むだけでは物足りない方やもう少し詳しく学習したい方向けに、自宅でイラストが学べる動画講座も紹介されています。パーツや背景、配色など個別に分かれた212本の講座が見放題のため、実演動画を観ながら学びたい部分をピックアップして練習できます。
講座には1ヶ月プランと6ヶ月プランの2種類があり、パソコンやiPadで受講可能です。
また、6ヶ月コースを選ぶと2ヶ月ごとにプロの先生の添削が受けられるため、独学で限界を感じた方やスキルアップを目指したい方は、講座の受講を検討すると良いでしょう。
お絵かき図鑑のダウンロードはこちら
お絵描きIRADUKAI
メイキングの様子が見られる「お絵描きIRADUKAI」は、イラストを描くアプリの使い方や色つけの方法が学べるCG・イラスト講座サイトです。
複数の絵師さんが手がけているオリジナルメイキング講座は、イラストの下絵から完成までの工程を説明しているため、アプリに不慣れな方に最適です。
また、PhotoshopやIllustrator、ClipStudioなどアプリ別で講座を検索できるため、それぞれの使い方を知るキッカケにもなります。
講座を参考にしながら絵師さんが描いた下絵に色つけをして、絵師さんのイラストと比較して出来映えをチェックすることも可能です。
更新がストップしているため講座の追加はありませんが、アプリの使い方の基本やメイキングを学びたい方に役立ちます。
お絵描きIRADUKAIのダウンロードはこちら
DrawShow
「DrawShow」は、初心者でも手軽にイラストを楽しめる評価4.5のチュートリアルアプリです。
下書きから色つけまでガイダンスに従って描いていくだけで、手軽にイラストの描き方が学べます。
また、描いたイラストを世界中の方と共有したり、さまざまなコミュニティに参加できたりする機能も備わっています。
利用できる端末はGoogle Playストアにアクセスできるスマホやタブレットのみですが、スキマ時間にイラストの描き方を学んでいきたい方にはおすすめのアプリです。
DrawShowのダウンロードはこちら
イラストのプロを目指すなら専門学校がおすすめ
イラストの練習は、正しい方法で行うことが大切です。そのため、基礎から応用まで、豊富な知識や技術を専門学校で学ぶのがイラストのプロを目指すには一番の近道です。
「独学ではなかなかイラストが上手くならない」「将来、イラストに関わる仕事に就きたい」と思っている方は、東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校を検討してみてください。
本校の「イラスト&キャラクターデザイン専攻」では、手書きの基礎やデジタルキャラクター制作など、イラストに関する知識や技術を第一線で活躍しているプロから学べます。
また、マンガやアニメ制作資料など合計13,000冊以上が閲覧できるメディアセンターや、デジタル作画で使うアニメクリエイティブルームは授業外でも利用できるため、知識や技術の向上に役立ちます。
「本校がどのような学校かまだよく分からない」「もっと詳しく学校のことが知りたい」という方は、ぜひ「体験入学」に参加してみてください。
遠方でなかなか体験休学に参加できない方には、YouTubeで「オンライン説明会」も行っています。さらに、Zoomの個別相談会を利用すれば直接質問することも可能です。
イラストの正しい勉強の仕方や描き方を学べば、プロも夢ではありません。夢を実現するため、東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校で知識や技術を身につけて、イラストのプロを目指していきましょう。