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フィギュア原型師になるには?仕事内容や制作の流れ・将来性を解説

フィギュア原型師になるには?仕事内容や制作の流れ・将来性を解説

「フィギュア原型師になるにはどうしたら良いの?」

アニメや漫画などのキャラクターを立体的に表現したフィギュア。  クールジャパンの影響もあり、その人気は日本のみならず、海外でも注目されています。 そんなフィギュアの原型を作成するのが、原型師です。

これからフィギュア原型師になるには、手作業に加えてパソコンのスキルが必須です。仕事を依頼されるために、プロのフィギュア原型師の技術と、フィギュア作成の専用ソフトの使い方を学ぶ必要があります。

この記事ではフィギュア原型師になるために、必要な知識やスキルを学ぶ方法について解説します。プロのフィギュア原型師としてフィギュアを商品化してみたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

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フィギュア原型師の仕事とは、どんなことをしているの?

原型師とは、造形物(フィギュアなど)の原型を作るのが仕事です。いわば“フィギュアのスペシャリスト”と言ってもいいでしょう。

フィギュア、おもちゃの他にはガレージキットなどの原型を造形します。フィギュアを制作する際には、担当者とどういったものを作成するかを打ち合わせ、キャラクターのポーズや細かなデザインなどを決めていきます。

その後、設計図を作成し、原型の制作に入っていきます。制作方法は主に手作業による「手原型」、パソコンで作成する「デジタル造形」に分かれます。

手作業の場合は粘土やパテで制作していきますが、手先の器用さや立体的な表現をする力が必要になります。デジタル造形の場合は、パソコンを使用して原型を作成します。

近年は手原型に加えて、CGや3Dプリンターでモデリングを行うことも増えていて、プリントの際に元となるデータ作りも原型師が行います。

また原型師は、色彩を決定するペイントマスターや、仕上げを行うフィニッシャーを兼任することも多いです。

フィギュア原型師の仕事の流れ!フィギュアの作り方

フィギュア原型師の仕事の流れは、以下の通りです。

  • 企画・提案
  • 素材・材料を集める
  • 手原型による制作
  • デジタル造形による制作

大まかな流れを把握しておきましょう。

企画・提案

フィギュアは商品化するために、まずは企画書の提案を行います。フィギュアのラフ画や商品化のアイデを資料にまとめ、担当者へのプレゼンテーションをします。

自社で作成する場合はフィギュアの提案は自由度が高いですが、他の企業からフィギュアの原型の作成を受注した場合は、クライアントとの綿密な話し合いが必要になります。

素材・材料を集める

フィギュア原型は大きく分けて、手作業で型を作る「手原型」と、パソコンで型を作る「デジタル造形」に分かれており、それぞれ必要な素材が異なります。

手原型はパテや粘土などの素材と、フィギュア原型の形を整えるためのナイフやヘラなどが必要です。一方の、デジタル造形は3Dプリンターなどを用いて原型を作成するので、パソコンと3DCG作成のソフトを用意します。

手原型による制作

フィギュア原型の設計図を元に、針金などでフィギュアの芯を作り、芯に粘土を持ってフィギュアを作成します。

最初は本体を作成し、髪の毛や装飾品は分割して作成しましょう。ちなみにパーツ一つずつにも設計図が必要なので、フィギュア作成前に設計図の用意は必須になります。

最後にフィギュアに着色して完成です。着色前はサンドペーパーで表面をならしてから、細かく色を重ねることで、イメージ通りの色に近づけることができます。

フィギュア原型のデータの作り方

フィギュア原型のデータの作り方は、以下の2つです。

  • CADを使用する方法
  • 3DCGソフトを使用する方法

CADは計算式を元に3Dデータを作りますが、3DCGはポリゴンを元に3Dデータを作成するため、フィギュアの複雑な形や細かい部分の制作に向いています。

どちらでもフィギュア原型を作成できますが、プロのフィギュア原型師を目指すのであれば、3DCGソフトの操作を習得しましょう。3DCGソフトはポリゴンベースのソフトを選び、複数の三角形を組み合わせてフィギュアの形状を作成します。

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フィギュア原型師になるには?3つの方法

フィギュア原型師になる方法は、以下の3つです。

  • イベントに参加する
  • メーカーの社員になる
  • 専門学校に通う

フィギュア原型師は実力のある人が仕事にできる職業なので、すでにフィギュア作成経験のある人やセミプロのような人は、社員やフリーランスとして働ける可能性があります。

ただし、初心者の人は基礎から学ぶ必要があるので、専門学校で学んでからプロを目指す方が良いです。

イベントに参加する

フィギュア原型師になるために、腕を証明する場所にフィギュアを展示する方法です。自身が作成したフィギュアを展示会やイベントで発表することで、フィギュア製作会社などから声がかかることがあります。

たとえば、ワンダーフェスティバル(海洋堂主催)やトレジャーフェスタといったフィギアが出展できるイベントに参加し、出来の良いフィギュアを展示している場合は、ホビー関連の会社からスカウトされる可能性が高いです。

その後に、制作会社の社員やフリーランスになる進路が開けるでしょう。ただ、展示会でスカウトされるためには、商品化できるほどの腕が必要なので、難易度の高い方法と言えます。

メーカーの社員になる

フィギュア原型師として働くには、フリーランスと会社員の二つの方法があります。

フリーランスの場合は外注スタッフとして依頼を受けて、制作を行います。

単価の高さや依頼を受ける件数によって収入が変化します。フィギュア製作会社へ入社して会社員として働く場合は、一般的な会社員と同じく給与制になります。

どちらも造形における表現力や手先の器用さ、依頼先とのやりとりにおいてのコミュニケーション力が求められます。

キャラクターの魅力を引き出すための魅せ方や、パソコンでの造形技術など、原型師として活躍していくためにさまざまなスキルを磨く必要があります。

専門学校に通う 

フィギュア原型師になりたい人は、専門学校で学ぶ方法が最も堅実です。プロのフィギュア原型師から作成の手順やコツを教えてもらえるので、最短のルートで就職やフリーランスとしての仕事を始めやすいです。

また、現在は手作業のみでフィギュアの原型を作る会社は少ないので、パソコンで3DCGソフトを扱って作成する会社の方が多いです。専門学校では手原型と3DCGソフトの作成どちらも学べる環境が揃っているので、初心者でも安心して学ぶことができます。

フィギュア原型の制作に使用する3DCGソフト

フィギュア原型の制作に使用する3DCGソフトは、主に以下の2つです。

  • Blender
  • Zbrush Core

3DCGソフトはBlenderのように無料のものもあれば、高機能のZbrush Coreを購入する方法もあります。初心者は無料ソフトから操作などを覚えた後に、プロに教わる環境と同じソフトで作成に取り組むことが重要です。

Blender

Blender

引用元:Blender

Blenderは誰でも無料で利用できるOSS(オープンソフトウェア)です。無料で利用できるソフトの中でも高性能なので、プロでもフィギュア原型の作成に使うことがあります。

Blenderは、3DCG作成に必要な機能の網羅しています。そのため、モデリング、アニメーション、レンダリングといった機能を使うことで、ゲームのキャラクターなどの作成も可能です。アップデートも頻繁に行われているなど、フィギュア原型師以外でも利用用途の広いソフトになります。

しかし、機能が多すぎるため、初心者にとっては操作を覚えるだけで苦労するでしょう。ただし、Blenderの専門書やインターネット上で、操作方法などの情報を知ることができるため、操作の方法を調べながらフィギュア原型を作れます。

対応環境 Windows・Mac・Linux
料金 無料

Zbrush Core

Zbrush Core

引用元:Zbrush Core

Zbrushは一般的な3DCGソフトより、高度な3DCGの表現が可能なソフトです。特にZBrushCoreはフィギュア原型の作成に向いており、粘土をこねる感覚で作れる点が評価されています。手原型の作業に慣れた人がデジタル原型に移行する際でも、操作しやすいと感じるでしょう。

なにより、3Dテンプレートで人間の顔や動物など豊富な種類が用意されており、形を変形させることで3DCGの作成時間の短縮化ができます。また、ZBrushCoreはグラフィックボードを購入せずに操作できるので、高額なパソコンを用意せずに利用可能です。

ちなみに、Zbrushは日本の代理店の「株式会社オーク」と「株式会社ボーンデジタル」からダウンロード版を購入できます。

対応環境  Windows・Mac
料金  ZBrush 2021 ダウンロード版 105,000円

フィギュア原型師に必要なスキル

フィギュア原型師に必要なスキルは、以下の3つです。

  • ソフトへの理解
  • 緻密な表現力
  • フィギュアへの熱意

それぞれ解説していきます。

ソフトへの理解

近年、フィギュア原型師はデジタル化に移行する流れが加速しているので、3DCGソフトを扱ってフィギュア原型を作れる人材が求められています。

さらに、今後は3Dプリンターによる制作の仕事が増えるため、ソフトの使用経験は制作会社に就職する際に大きな武器になるでしょう。

たとえば、3DCG作成ソフトのショートカットキーを設定できると、作成にかかる時間を短縮ができるので、フリーランスになる場合でも納期が短い仕事でも対応しやすくなります。

緻密な表現力

フィギュアは微細な差でクオリティが左右するので、緻密な表現力が必要です。たとえば、キャラクターの口角が少しズレるだけで、意図した表情を表現できなくなることは多くなります。

特にクライアントの要望が細かくなる場合は、繰り返し修正を行う場合が増えるので、造形の表現力は必須のスキルです。

フィギュアへの熱意

フィギュア原型師は、フィギュアが好きな人が向いています。家に何体ものフィギュアを飾っている人など、フィギュアに熱意を持った人が続けることができる仕事です。

フィギュア原型師には資格は必要?

フィギュア原型師になるために、資格は必要ありません。

高い技術力を持っていると判断されれば、フィギュアの制作会社への入社や、フリーランスとして働くことが可能です。ただ、どちらもフィギュア制作において、細部までこだわり続ける資質は必要になるでしょう。

フィギュア原型師に向いている人

フィギュア原型師に向いている人の特徴は、以下の3つです。

  • 手先が器用な人
  • コツコツする作業が苦にならない人
  • コミュニケーション能力のある人

順番に解説していきます。

手先が器用な人

手先が器用な人は、フィギュア原型師に向いています。手原型だけでなく、デジタル原型の制作でも細かい修正が必要になる場合があるので、職人気質な人に適性のある職業です。

ちなみに、手先の器用な人は、パソコンで制作してもクオリティが高くなりやすいです。

コツコツする作業が苦にならない人

フィギュア原型師の仕事は地道な作業が長時間続くので、コツコツとした作業が苦にならない人に向いている職業です。

たとえば、内職や工場の仕事など、細かい仕事が好きな人はフィギュア原型師としての素養があります。

コミュニケーション能力のある人

フィギュア原型師は、クライアントの要望に合わせて制作する仕事です。自分が好きなフィギュアだけを作るのではなく、相手が望む意図をくんで、フィギュアの原型を作らなければなりません。

そのため、コミュニケーション能力や指示書を理解できる読解力が必要になるので、物作り以外のスキルも求められます。

フィギュア原型師のやりがい

フィギュア原型師は自分が手がけた作品が世に出回るので、フィギュアが販売されている様子や、クレーンゲームの景品などで見かけた時はやりがいを持てます。

展示会やイベントなどの制作物とは違った、商品として制作した手応えを感じます。

他には、ネット上でクオリティの高いフィギュアランキングなどで紹介されると、ますますフィギュア原型師の仕事が好きになります。

フィギュア原型師の就職先や求人にはどんなものがあるの?

フィギュア原型師の就職先や求人は以下の2つです。

  • 会社員
  • フリーランス

フィギュア原型師は、会社員とフリーランスどちらでも働けます。ただし、1人で稼げるまでの技術力がつくまでは、会社員やアルバイトで働く方が安全です。

フリーランスは、ある程度経験を積んでから、選択肢に入れるといいでしょう。

会社員

会社員のフィギュア原型師として働くことは可能です。一般の企業と同じように、土日祝が休みで完全週休2日の企業はあります。企業の中には隔週休みが条件の場合もあります。

長時間労働や安定して給与を得たい人は、会社員として勤務するメリットは大きいです。

フリーランス

フリーランスのフィギュア原型師になるには、技術力や営業力が必要です。たとえば、イベントなどで作品を展示して仕事を得る人や、企業に営業をかけて仕事をもらう方法で、フリーランスのフィギュア原型師になれます。

ただし、フリーランスは会社員と違って、一つの会社としての仕事を得る必要があります。フィギュア原型を制作する時間に加えて、事務処理の労力や税金の負担などがあるので、会社員より稼げる自信がある人におすすめの働き方です。

フィギュア原型師の年収

会社員のフィギュア原型師は、求人情報を見ると年収は約300万円〜400万円 の企業が多いとようです。

一方の、フリーランスの場合、フィギュア原型の1体ずつの納品で金額が決まります。フィギュアのサイズ1/8スケールで約20万円~80万円、1/6スケールで約30万円~100万円が相場なので、年収1,000万円以上を稼ぐことが可能です。

フィギュア原型師は実力の世界なので、技術をつけたフリーランスとして独立すると、大きく稼げるようになります。

フィギュア原型師の将来性

フィギュア原型師の将来性は明るくなります。フィギュアは世界中で売れる商品なので、販売経路が広がると同時に、フィギュア原型師の仕事も増える可能性が高いです。

さらに、3DCGの技術をもった人材は、他の産業でも活躍できます。たとえば、VRのゲームやアニメーションでも、3DCGモデリングの技術が必要なので、スキルを応用して仕事の幅を広げられるでしょう。

何より、日本はアニメ大国なので、コンテンツ力は世界で評価されています。

デジタル原型の技術は、多様な稼ぎ方が可能になるため、フィギュア原型師として実力をつけた後の将来性は明るいと言えます。

フィギュア原型師を目指すなら専門学校で基礎から学ぼう

漫画やアニメなどキャラクターの持つ魅力を引き出し、立体化するフィギュアの

人気は衰えることを知りません。クールジャパンの影響もあり、これから国内外で需要が増えることが予想されており、フィギュア原型師の仕事も増えることは間違いないでしょう。

東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校のフィギュア専攻は、フィギュア製作のプロから教われる環境があるので、初心者でもフィギュア原型師になるために必要な知識や技術を学べます。将来プロのフィギュア原型師として活躍したい人は、ご入学を検討してみてください。

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