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業界コラム
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アニメ・CG

アニメの背景美術になるには|仕事内容や必要なスキル・絵の上達のコツも紹介

アニメ業界を支える「背景・美術」の仕事内容とは
アニメの世界観は、背景美術の仕事によって作られると言っても過言ではありません。世間からは声優や監督などに注目が集まりますが、背景を作る仕事は、アニメを作る上で欠かせないポジションです。

そんな背景美術の仕事は多岐にわたり、背景以外の細かな部分も担当しています。実は、絵を描く技術の他にも必要なスキルがあるのです。

この記事では、アニメの背景美術の仕事内容や必要なスキルを解説しています。キレイな背景でアニメを彩る仕事をしたい人は、ぜひ参考にしてください。

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アニメの背景・美術はどんな仕事? その役割とは?

背景・美術とは、アニメーションの背景を描く専門の仕事です。背景や美術はアニメの世界観である「土台」を作り上げる重要な役割があります。

細かく分けると、キャラクターが暮らす世界を描く「背景設定」や、背景に登場する小物の詳細な設定を行う「美術設定」があります。

他には背景作業に入る際に、指針にする背景「美術ボード」を描く仕事、その美術ボードを参考に背景画を描く「背景」という仕事に分けられます。

アニメの背景・美術になるには?

背景・美術の世界では高い画力が求められるため、専門学校へ通い、基本的な画力と専門的な知識を身につける必要があります。

いくら背景・美術を専門に描いていきたいとはいえ、アニメ業界で絵を描いていくのであればアニメ制作の一連の流れを知っておくべきです。

専門学校では、アニメ制作における一連の工程、原画・動画・着彩・背景・撮影・編集・CGなどのすべての技術・知識を学ぶことができます。

さまざまな技術や知識を身につけた上で、背景・美術に特化すると、より深みのある描写ができるようになるのです。

就職する際には、これまでの作品や学んだことをポートフォリオにまとめ、面接ではアニメや映像作品への情熱を伝えることが何よりも大切です。

求められるスキルとしては、基本的なデッサン力、絵画技術、Photoshopの操作技術が必要になります。

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アニメの背景・美術の職種

アニメの背景・美術の職種は、以下の4つです。

  • 美術監督
  • 美術助監督
  • 美術設定
  • 背景

どの職種でも、作品の雰囲気を左右する重要な役割になります。アニメの絵はほとんどが背景が担当するので、仕事量が多く、責任も大きい職種です。

美術監督

美術監督は、作品全体の背景を構成する仕事です。背景を担当するチームをまとめる役割と、作品の世界観や雰囲気、色を決定する権限を持ちます。美術監督は「美術ボード」という色付きの設定を作成し、スタッフたちに指示を出して、アニメの背景を完成させる役割です。

美術ボードはアニメ作品全体に影響するため、美術ボードの作成時は監督との話し合いが長引くことや、繰り返し打ち合わせを行う場合も多いです。

なによりアニメはキャラクターの絵以外は、すべて背景美術が担当するため、作品の質は背景美術によって大きく左右します。美術監督はアニメのクオリティを担保する立場なので、より責任が大きい職種と言えます。

美術助監督

美術助監督は、美術監督の補佐の役割です。職種の呼び名は「美術担当」とも言われており、打ち合わせやスケジュール管理など、企業の秘書のような仕事も担います。

美術監督は背景の方向性や、監督との打ち合わせなどで作品全体を統括するのに対し、美術助監督はスタッフへの指示や教育など、主に業務全体の実務が中心です。

背景美術は制作時間が長いうえに、厳しいスケジュールを守りながら、監督や演出などの要望に応えなければなりません。アニメの制作中は美術監督だけでは対応しきれない場面が多くあるので、美術助監督は仕事の量や質をコントロールする能力が求められます。

もちろん、美術監督が美術助監督の仕事を行う制作チームもありますが、制作の規模が大きくなるにつれて、美術助監督の役割は必要不可欠になるでしょう。

美術設定

美術設定は、アニメ背景のシーンを線画で描き出す仕事です。美術設定はアニメ背景の設計書になるデザインを作る仕事なので、かつては美術監督が行う業務でした。現在は、独立したポジションを取っている制作チームが多く、美術監督と話し合って背景デザインの原案を作成しています。

ちなみに美術設定は、物の形や寸法などを説明できる技術が必要です。たとえば、窓もドアの大きさなど、設計士が寸法を測るような仕事などを担当します。

他には、指示の少ない美術監督の意図をくみ取ったり、逆に美術設定が提案したりと、臨機応変に対応してデザインを作成することが多いです。そのため、コミュニケーション力や言語力といった制作のスキル以外の部分も、美術設定の職種に求められます。

背景

背景は美術監督や助監督の指示のもと、背景を描く業務を担当します。アニメの放送時間30分の背景であれば、1話につき200~400カット程度が必要になります。それらの背景を分担して作成し、作品を彩り完成させる仕事です。

背景美術の制作会社に入社した後は、この背景の仕事から始まります。背景の仕事を任かされる量が増えていくと、美術助監督や美術設定にステップアップすることが可能です。

背景・美術が作品に与える影響

近年では、新海誠監督作品の『君の名は。』が大ヒットしました。、この映画が好評な理由はさまざまですが、大きな要因の一つに「背景の美しさ」が挙げられます。

デジタル処理を用いた、緻密で繊細な背景にこだわったことで、作品を幻想的なものにしているのです。このように、背景・美術は作品の全体的な印象を作り出すほどの影響力を持っています。

また、アニメの舞台となった場所を訪れる「聖地巡礼」によって、県外から多くの人が訪れます。が、これも舞台になる風景を美しく描いた背景・美術があってのことです。

アニメの背景・美術のやりがい

アニメの背景・美術のやりがいは、自分たちが手がけた背景がアニメで放送された瞬間です。苦労して描いた背景や、こだわった部分などがアニメに影響を与えていると感じるだけで、作業してきた疲れが吹き飛ぶ感覚になります。

なによりアニメは作品として残るので、アニメ制作に関わった人間として、何度見返しても楽しめます。とくにスタッフロールに名前が載っているシーンを見るだけで、視聴者以上に高揚感を持ってます。

美術監督や助監督になるとアニメのオープニングに名前が載るので、やりがいを感じるはずです。

ちなみに、ヒット作の背景を担当すると、他の有名作品を担当するチャンスも増えるので、アニメの業界内で有名人になる可能性があります。

アニメの背景・美術になる方法

アニメの背景・美術になる方法は、美術系大学や専門学校で背景美術の基礎から学ぶ必要があります。ただし、美術系の大学は学費が高額な上に、入学の難易度が高いです。背景美術に挑戦できるハードルが低いのは、専門学校です。

そして、背景美術の基本を学んだ後は、背景美術の部門があるアニメ制作会社に入社しましょう。アニメ制作会社を選ぶ基準は、有名作品を担当したことがある制作会社がおすすめです。なぜなら、業界内で背景美術の会社としての地位を確立していることで、数多くの作品に携われる機会が得やすいからです。

専門学校でアニメ制作の工程や技術などを学び、基礎技術を証明できるポートフォリオや、入社の熱意が感じられる文章を作成して、アニメーション制作会社に応募しましょう。

背景・美術の現状とこれから

近年では、コンピューターを用いてアニメを描くことが多く、背景・美術も例外ではありません。

手描きにこだわりがある方にとっては少し寂しいかもしれませんが、コンピューターを使うことで作業の効率化が見込めますし、より緻密な描画が可能になります。

これからアニメ業界で働きたいという方はコンピューターを使った描画を練習することが大切です。

背景・美術は全体的に人手不足なため、業務が忙しいのが現状です。しかし、『君の名は。』を例に紹介したように、最近では背景に対する評価が高まっています。

このような流れにより、背景・美術の志望者も増え、アニメ業界の未来も明るく期待できるものになるといえます。

背景美術の収入

背景美術の収入はいくらなのでしょうか?

アニメーション制作者の収入は、文化庁の「アニメーション制作者実態調査報告書2019」によると440万円となっています。

ちなみに、アニメの場合は、週に20~40枚くらいのペースで描くため、大量の作業が必要です。描くのが早い人はフリーランスの方が稼げるでしょう。

美術監督や美術設定になりたい人は、制作会社に入社して助監督などの経験を積んで、独立することも可能です。背景美術は実力次第で稼げる額も変わるので、入社時からのスキルアップによって収入が変動します。

アニメの背景・美術に向いている人

アニメの背景・美術に向いている人の特徴は、以下の3つです。

  • コツコツと作品に向きある人
  • 風景を描くのが好きな人
  • キレイな絵が好きな人

それぞれ解説していきます。

コツコツと作品に向き合える人

背景美術は緻密な作業を長時間行う仕事なので、コツコツと作品に向き合える人が向いています。

アニメ制作はチームを組んで作品を作る仕事ですが、背景美術の業務は一つ一つが独立しているので、作業中は孤独になりやすいです。

背景美術はおのずと作品と向き合う時間が長くなるため、コツコツと細かな作業ができる人は適性が強いです。

風景を描くのが好きな人

背景美術は、キャラクターたちが活動する風景を描きます。そのため、風景に興味が強い人は、背景美術の仕事を前向きに取り組めます。

背景は微細な表現や配色がズレることで、作品のイメージを変えてしまうので、背景の変化に敏感な感覚を持ち合わせている必要があります。

風景を描くのが好きな人であれば、空の色の変化や自然美などに関心が強いので、アニメの背景を描く際でも自身の感性を仕事に活しやすいです。

キレイな絵が好きな人

キレイな絵が好きな人は、背景を描くことに適性があります。

たとえば、夕日が沈む情景描写や季節の変わり目など、アニメには背景美術で表現できるキレイな絵が多いです。また、キャラクターたちの感情を背景に乗せて表現できるので、背景美術の仕事にやりがいを感じやすいです。

アニメの背景・美術に必要なスキル

アニメの背景・美術に必要なスキルは、以下の5つです。

  • デッサン力
  • デザインソフトのスキル
  • 柔軟性
  • コミュニケーション能力
  • アニメへの興味

どのスキルも身につけられるので、この機会に把握しておきましょう。

デッサン力

デッサン力は、絵を描く人の画力そのものです。基本的な画力を持っていないと、背景美術の仕事は担当させてもらいづらいです。就職活動ではポートフォリオの提出が求められるので、デッサン力を審査されます。

デッサン力の向上は、日々トレーニングを行わなければなりません。とはいえ、絵を描けば描くほど画力は上がるので、日々の積み重ねでデッサン力を上達させましょう。

デザインソフトのスキル

背景美術はデザインソフトを使って仕事を行うので、アニメ業界で多く使われているAdobe社のPhotoshop(フォトショップ)の使用経験が必要です。

会社によっては、Photoshopと同じAdobe社のIllustrator(イラストレーター)や、クリップスタジオなどのペイントソフトの使用経験が求められます。どのソフトでもペンタブレットを使えると、すぐにアニメの制作現場で背景美術の仕事に入れます。

柔軟性

アニメの制作現場は、好きな絵や描き方に固執しすぎると業務が滞ってしまいます。アニメ制作は個人のこだわりを押し通す場所ではなく、クライアントからの要望に対応しながら、背景美術を作成しなければなりません。

制作途中に納得できない指示や、意見の対立などがあった場合でも、作品が良くなるために最良の判断ができる人材が背景美術として求められます。

コミュニケーション能力

背景美術はチームで行う仕事なので、コミュニケーションの能力は必須です。お互いに協力しながら背景を制作するため、現場では臨機応変な対応を行うこともあります。

個人的な都合でチームの和を乱してしまうと、アニメ制作そのものに悪い影響を与えてしまいます。クリエイター同士は尊重し合えるコミュニケーションを取ることが重要です。

アニメへの興味

背景美術の仕事は、アニメへの興味関心が強く、細部にこだわる人が向いています。「少しでもアニメ作品を良くしたい」と思える人は、絵の描き方や風景の変化などに敏感になるため、改善を繰り返すことで背景美術の上達も早いです。

アニメの背景・美術に必要なポートフォリオ

アニメ背景美術の応募に募集する際に、評価が高まるポートフォリオと評価が落ちるポートフォリオの特徴を紹介します。

評価が高まるポートフォリオ

アニメ背景美術なので、背景に力を入れたポートフォリオを作成する必要があります。

ポートフォリオは画力だけでなく、背景美術に対する熱意や情熱を感じられると評価が高くなりやすいので、特に丁寧に作った作品が必要です。

ポートフォリオの内容は、鉛筆デッサンとカラー彩色を中心に、線画を少し入れたポートフォリオが望ましいです。ポートフォリオは基本的な画力を計るための指標なので、デッサン力や配色は特に重要になります。

ちなみに、作品の制作にかかった時間などが聞かれるので、制作過程の情報について答えられるようにメモに残しておきましょう。

評価が落ちるポートフォリオ

ポートフォリオの作品が、ソフトの機能ばかりに頼っていたり、制作時間が短い背景が多かったりすると評価が落ちてしまいます。

また、アナログの作品がない場合も印象が悪くなるので、基本的な画力が計れる作品は入れる必要があります。

アニメの背景・美術に必要なスキルを磨く方法

アニメの背景・美術に必要なスキルを磨く方法は、以下の4つです。

  • スケッチ
  • デッサン
  • パース
  • 模写

背景美術は、基本的な画力が求められる職業です。知識だけでなく、スキルをしっかりと磨いておきましょう。

スケッチ

スケッチは身近な物体を描く練習です。コップやティッシュ箱など、形が単純なものを素早く描くことで、スケッチの力は向上します。

また、スケッチは見たままの形をそのまま描く訓練になるので、細かい時間に区切って描く数をこなすことが重要です。

デッサン

デッサンは立体表現を磨くために必要な訓練です。背景は立体表現がほとんどなので、デッサン力を高めることは、背景の上達に直結します。

こちらもスケッチと同様に、目の前にあるモノや人をリアルに描きましょう。

パース

パースとは物質や背景を立体的に描くための補助線のようなものです。

パースには一点透視、二点透視、三点透視などの種類があります。知識を増やしつつ、風景の写真を見て描く練習していきましょう。

模写

背景の写真模写や作品模写を行うと、彩色の勉強になります。

色彩学の知識と合わせて模写を行うと、さらに背景の理解が深くなるので、背景の絵の描き方の引き出しが増えます。

プロを目指したいなら専門学校の活用が近道

アニメの背景・美術になるには?
背景・美術は、アニメ作品の全体的な世界観を作り出すポジションなので、責任重大な仕事ではありますが、とてもやりがいのある仕事といえます。ただし、基礎の画力が伴っていないと、就職は難しいです。仮に就職してからも、画力がなければ、業務を行うんおが難しいです。

東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校のデジタルアニメ制作&テクノロジー専攻は、デッサンからデジタル背景のドローイングなど、アニメの背景美術になるための技術を学べます。

また、絵のプロからの指導を受けられるので、独学よりも上達速度は格段に早くなります。

アナログとデジタルどちらもまんべんなく学べる環境があるので、背景美術の仕事に興味のある人は、ぜひご入学を検討してみてください。

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