2次元で描かれた漫画、アニメ、ゲームなどを、3次元化した舞台作品「アニメミュージカル」。
その人気は右肩上がりで、現在、年間150万人以上の観客動員を記録し、日本ではアニメミュージカルがひとつのジャンルとして定着しています。
今回はアニメミュージカルがどんなものなのか、また人気の理由や魅力をご紹介します。
アニメ業界に興味のある方へ
アニメミュージカルとは? どんな歴史がある?
最近よく聞く「アニメミュージカル」という言葉ですが、アニメミュージカルとは2次元で描かれた漫画やアニメ、ゲームなどの世界を3次元化した舞台コンテンツの総称です。
その歴史は長く、起源は宝塚歌劇団の『ベルサイユのばら』までさかのぼることができます。
『ベルサイユのばら』は初演が74年と歴史は長いですが、アニメミュージカルがとくに注目され始めたのはここ10年くらいです。
90年代には、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』(セラミュー)が人気を博し、さらに03年には「テニミュ」こと『テニスの王子様』が大ヒット。
アニメミュージカルブームの火付け役となりました。
その後、『デスノート The Musical』や『刀剣乱舞』など様々なアニメミュージカルが生まれました。
なぜアニメミュージカルがブームに?
今までは「ミュージカル=敷居が高い」という認識が少なからずありましたが、アニメや漫画をもとにしたことにより、その認識は払拭され、一般層の方にも親しみやすいものになったのが大きいといえます。
また、アニメミュージカルのベースとなる漫画やアニメファンの年齢層が上がったのも大きく影響しています。
これまでのアニメミュージカル『聖闘士星矢』や『セーラームーン』のファン層の中心は小中学生と低めだったため、チケット代が出せませんでした。しかし最近の漫画・アニメ市場はファン層が20代~30代まで拡大していて、原作ファンがそのまま舞台に足を運べるようになりました。
そのため、今アニメミュージカルがブームとなっているのです。
アニメ業界に興味のある方へ
アニメミュージカルが持つ魅力
どのアニメミュージカルにおいても、お客さまの大半は原作ファンの方たちです。
ではその方たちがいったい何に惹かれるのかというと、それは2次元の世界観をそのまま3次元で楽しめる、という点です。
自分の好きな漫画やアニメが舞台化されると聞くと、「イメージを壊すのはやめて」と思ってしまうのは当然の心理です。
しかし、今のアニメミュージカルはストーリー、ビジュアルともに、原作に忠実に再現されているため、原作ファンの支持を得ることができるのです。
また、もう一つの魅力は「生(LIVE)」で楽しめることです。
自分の好きなアニメの登場人物が動いているのを間近に見ることができるのは魅力的ですね。
作品によっては役者さんが舞台から降りてきてくれる、なんていう演出もあります。
より近くに感じることができ、目があったときには思わずテンションも上がってしまいますね。
これは生だからこその感覚です。
日本の漫画やアニメは世界中で愛されています。それを舞台化することにより、海外からのお客さまも増え、また海外公演も行われています。
アニメミュージカルはどんどん広がりを見せており、新しいエンターテイメントとして成長しています。
そんな注目株のアニメミュージカルにキャストとして関わっていくのなら、専門学校への進学がおすすめです。
専門学校ではアニメミュージカル専門のコースがあるので、たっぷりと時間を使って演技や歌、発声、メンタルなどを鍛えることができます。
年に2回、学年別の定期公演も行っているので、実際に人前で演技を披露するという貴重な体験もできますよ。
日本の新しい文化ともいえるアニメミュージカルをさらに躍進させる存在になるためにも、ぜひ専門学校で学んでみませんか?