テレビ番組上には決して顔を出さないものの、番組をより分かりやすく面白いものにする縁の下の力持ちといえるのが、テレビのナレーターです。
個性あふれる魅力的な声を武器に、テレビ番組を盛り上げていきます。
とはいえ、テレビのナレーターの存在について、普段から意識しているという方は少ないもの。テレビを見ながら何気なく耳にしている方が多いでしょう。
そこで今回は、テレビのナレーターがどのような仕事をしているのかを具体的にご紹介! 就職までの道のりなども含めてチェックしてみましょう。
記事の概要
声優業界に興味のある方へ
テレビのナレーターの仕事内容とは?
1.声の個性が活きるバラエティ番組
テレビのナレーターの仕事で、とくに多いといえるのがバラエティ番組です。
ひと口にバラエティ番組といってもその種類はさまざま。お笑い芸人が出演する漫才・コント番組や、旅行・グルメ番組、クイズ番組、情報番組など、とにかくたくさんの番組があります。
そのほとんどの番組でテレビのナレーターが活躍していて、ナレーターが発する台詞が番組の印象につながることも珍しくありません。
バラエティ番組のナレーターを担当する際は、視聴者にインパクトを与えるような個性的な声を発することが求められます。
また、言葉と言葉の「間」もナレーターに求められるスキルといえます。
2.15~60秒の短時間勝負! CMのナレーション
テレビのナレーターは、テレビ番組だけでなくCMのナレーションを担当することもあります。
CMのナレーションでは、企業がアピールしたい目的を的確に捉えながらも、視聴者に伝わりやすい表現力や発声が必須です。
役割に徹し過ぎて冷たい印象になったり、逆に感情的になりすぎても視聴者に印象を残すことが難しくなります。
15~60秒という限られた時間の中でいかに魅力的に商品のアピールをするかがポイントになるので、人を惹きつける魅力的な声を作ることが大切です。
3.滑舌の良さが重要になるノンフィクション番組や報道番組
時にシリアスな内容までも伝えなくてはいけないノンフィクション番組や報道番組などでは、正確さはもちろんのこと、落ち着きのある真面目な話し方が必要になります。
声だけでシリアスな雰囲気を演出する必要があるので、アナウンサーよりも豊かな表現力を求められることも多いようです。
テレビのナレーターになるには?
専門学校に進学をして基礎から学ぶ
役者やアナウンサーなど、声が仕事道具になる職業はたくさんありますが、これらの職種はテレビに顔を出して出演するので表情や身振り手振りでも視聴者を引き付けることができます。
しかし、テレビのナレーターの仕事道具は本当に声や話し方のみです。
声や話し方で人々を魅了させることが必要になります。
個性的かつ魅力的な声と、聞きやすい話し方を手に入れるためにも、プロによる指導が受けられる専門学校へ進学することをおすすめです。
専門学校では、テレビのナレーターになるための学習を専門的に行うことができます。
同じ夢を志す仲間たちと一緒に学ぶことで、お互いを磨き合うことができるのも嬉しいポイントです。
発声や表現力を学ぶ
聞き手が確実に聞き取りやすい声を実現するために、腹式呼吸を含む発声を学びます。
発声練習は次のような効果があります。
・滑舌が良くなる
・音域が広がる
・声が通るようになる
・声をコントロールすることができるようになる
・喉を傷めにくくする
その他、どのような要求も応えられる表現力を身に付けるために、イントネーションや話すテンポ、声のトーンなども学んでいきます。
自分の声で人々の笑顔を引き出し、時には真剣にさせたり、感動させたりすることを考えるとワクワクしますよね。
専門学校で学んでいろいろな表現力を身に付ければ、テレビのナレーターの夢に一歩近づきます。高校卒業後の進路でお悩みという方は、ぜひ専門学校への進学をお考えください。