「イラストを描くのが好き」「将来はゲームに携わる仕事がしたい」と思っている方も多いでしょう。
そんな方におすすめの職業がゲームイラストレーターです。
ゲームイラストレーターは、ゲームの世界観を決める重要な役割を担うクリエイティブな仕事であるため、やりがいを感じられます。
この記事では、ゲームイラストレーターの仕事内容から必要なスキル、将来性などについて解説します。
これからゲームイラストレーターとして活躍したい方は、ぜひ参考にしてください。
記事の概要
ゲーム・アプリ業界に興味のある方へ
ゲームイラストレーターとは?
ゲームイラストレーターとは、ゲーム制作において重要なキャラクターやアイテム、背景などのイラストを描く職業のことです。
例えば『スーパーマリオブラザーズ』ならマリオやルイージ、『ゼルダの伝説』ならリンクなど、ゲームに登場する有名なキャラクターはもちろん、街並みや建物のイラストまで手掛けます。
ゲーム制作において、世界観を表現するイラストは一番重要な要素と言っても過言ではありません。ですから、ゲームイラストレーターは重要な役目を担える職業です。
ゲームイラストレーターの仕事内容
ゲームイラストレーターの仕事内容は、大きく以下の2つです。
それぞれ詳しく解説していきます。
ゲームのイラスト作成
ゲームイラストレーターのメインとなる仕事は、先ほどもお伝えしましたが、ゲームに登場するキャラクターやアイテム、背景などのイラストを描くことです。
PlayStation®5やNintendo Switch等のゲームのイラスト制作に加えて、スマートフォン向けのゲームアプリケーションのイラスト制作も担います。
制作するイラストは、自分で自由に描けるわけではありません。ゲーム制作の企画担当者が決定したイメージを元に作成していきます。
ゲームディレクターと打ち合わせ
ゲームイラストレーターと言っても、ただイラストを制作するだけではありません。
ゲームディレクターと事前に、ゲームのグラフィックに関する打ち合わせをするケースもあります。
そもそもゲームイラストレーターは、制作者が描くイメージ像を汲み取れなければ、ゲームディレクターが望むイラストを納品しづらいです。だからこそ、ゲーム制作を監督するディレクターとの打ち合わせもとても重要な業務となります。
ゲーム・アプリ業界に興味のある方へ
ゲームイラストレーターになるには
ゲームイラストレーターになるには、以下3つの方法があります。
それでは、順番にみていきましょう。
専門学校で知識とスキルを身につける
まずは、専門学校で知識とスキルを身につける方法です。
ゲームのイラストを制作するにあたって、色彩の使い方やデザインの基礎、キャラクターやアイテムなどのイラスト制作スキルを身につけなければいけません。
それらの基礎知識やスキルを学びながら、実務経験を積める点が専門学校の魅力です。
また、専門学校ではゲームイラストレーターに必要な対人スキルの習得も可能です。
あなたがこれからゲームイラストレーターになりたいと考えているなら、まず専門学校で知識とスキルを身につけるのが近道です。
ゲーム会社へ就職する
ゲームイラストレーターを目指すなら、ゲーム会社への就職が近道です。
ゲーム制作現場に身をおけば実際の工程を経験できますし、ゲームイラスト制作のアシスタントに抜擢されるケースもあるかもしれません。
ただし、未経験でいきなりゲームのイラスト制作を担当するのは難易度が非常に高いため、まずは専門学校で知識とスキルを身につけた方が良いでしょう。
大学で学ぶ
大学でイラスト制作を学んでゲームイラストレーターになる方法もあります。
実際に専門学校と同様、基本的な知識やスキルは身につけられるでしょう。ただし、大学は座学がメインであり、実習は専門学校ほど多くありません。
ゲームイラストレーターのようなクリエイティブな仕事は、実務経験がない人にとって難しいため、座学はもちろんですが実習をメインに学べる環境に身を置くと良いでしょう。
ゲームイラストレーターに必要な資格は?
ゲームイラストレーターに必要な資格はありません。
もちろん、キャラクターやアイテムなどのイラストを描くデッサン力やデザインの基礎スキルは必要になります。また、デザイン制作に使用するソフトの使い方もマスターしておく必要があります。
ゲームイラストレーターは、ゲーム制作に携わる中でスキルを磨いたり、経験を積んだりして成長できます。まずは次で紹介する必要なテクニックや能力を身につけておきましょう。
ゲームイラストレーターに必要なスキル
ゲームイラストレーターに必要なスキルは、大きく以下の4つが挙げられます。
それぞれ詳しく解説していきましょう。
画力
まず、ゲームイラストレーターに必要なスキルは画力です。
大前提として、イラスト制作には感性やセンスを必要とするものの、それ以前にデザインやアートの基本的な理論・鉄則を押さえなければいけません。
例えば、キャラクターの描き方ひとつとっても、キャラクターの全身図を描いていくラフ制作であったり、配色の考え方だったりを理解しておく必要があります。
また、どれだけ良いイメージが膨らんでいたとしても、優れた画力がなければそれを形として表現できません。
だからこそ、制作者の意図を汲み取ってイラストを描けるように画力を磨いておきましょう。
デザインソフトの操作スキル
ゲームイラストレーターがイラスト制作するにあたって、紙とペンで描くわけではありません。現在では、デザインソフトと呼ばれるツールを活用した制作スキルが求められます。
例えば、PhotoshopやIllustratorと呼ばれるデザインソフトをはじめ、Clip Studio PaintやSAIなどの2Dペイントソフトは最低限使いこなせるのが望ましいです。
また、制作するゲームによってはMayaやZBrushなどの3DCG制作ソフトや映像制作ソフトを活用するケースもあります。
それに加えて、タブレット上で綺麗に作画することも多いので、ペンタブレット操作にも慣れておく必要があります。
想像力
ゲームイラストレーターはクリエイティブな仕事であり、想像力も欠かせません。
例えば、ゲーム制作者から「ここをこうしてほしい」といった細かい依頼をされることもあれば「こんな感じに仕上げてほしい」と抽象的な要求をされることもあります。
そこでうまくイメージできないと、求められるイラストは描けません。
様々な意図を正確に汲み取ってきちんと反映できるように、いろいろなデザインに触れて想像力を養っておきましょう。
コミュニケーション能力
仕事内容でも述べた通り、ゲームイラストレーターはディレクターとの密な打ち合わせも業務内容のひとつであるため、コミュニケーション能力も必要不可欠です。
コミュニケーション能力がないと、制作チームとして円滑な業務はできません。
もし、確認すべきポイントがあっても、コミュニケーション能力がないとうまく伝えられないでしょう。相手の要望を理解するために、的確に質問できるコミュニケーション能力も求められます。
周りの人たちとうまく連携するためにも、コミュニケーション能力を身につけましょう。
ゲームイラストレーターに向いている人
ゲームイラストレーターに向いている人は、以下の通りです。
- 絵を描くことが好きな人
- コミュニケーションが上手に取れる人
- 最後までやり遂げられる人
上記全てに当てはまるのであれば、ゲームイラストレーターとして業務を遂行し、活躍しやすいです。
もちろん、適性以上に知識やスキルが重要な職業であるため、必要なスキルを身につけることが最も大切です。
ゲームイラストレーターの就職先は?
ゲームイラストレーターの主な就職先は、ゲーム制作会社です。
スマートフォンや家庭用ゲーム機向けのゲームを開発するゲーム制作会社は全て候補に入るため、進路の母体数としては多いでしょう。
ゲームイラストレーター志望なら、イラスト制作力とコミュニケーション能力をアピールできるように準備しておきましょう。
ゲームイラストレーターの給料・年収
ゲームイラストレーターの年収は、全国平均で約480万円です。
引用:ゲームデザイナーの年収・時給求人ボックス
月給に換算すると40万円になり、日本の平均年収433万円と比べると高い傾向にあります。
引用:令和2年分 民間給与実態統計調査
また、イラストレーターの平均年収が約350万円であるため、同じイラストレーターでもゲーム業界の方が高いです。
引用:イラストレーターの年収・時給求人ボックス
※給料情報は2022年4月に求人ボックス上で掲載されていた求人情報から算出した給料情報です。
※平均年収(時給):集計対象求人における給与水準の中央値を示しています。
イラストレーター志望でも、収入を考慮してゲーム業界に進路変更するのもひとつの選択肢となり得るでしょう。
ゲームイラストレーターのやりがい
ゲームイラストレーターのやりがいは、なんと言っても自分の描いたキャラクターやアイテム、背景などのデザインが世に出て、ゲームユーザーに見てもらえることです。
「このキャラクターが可愛かった」「この武器がカッコよかった」などとゲームユーザーから高評価をもらえれば、大きな励みやモチベーションにもつながります。
ゲームを通じて自分のデザインを多くの人に届けられるのは、大きなやりがいになります。
ゲームイラストレーターの将来性
結論から言うと、ゲームイラストレーターはとても将来性の高い職業だと言えます。
なぜなら、ゲーム業界全体の世界市場規模が飛躍している事実があるからです。
株式会社角川アスキー総合研究所の「グローバルゲームマーケットレポート2020」によると、2019年から2020年にかけて3デバイスにおける市場規模が下記のように上昇しています。
- モバイルゲーム:約9兆664億円(前年比25.6%増)
- PCゲーム:約3兆9,270億円(前年比6.2%増)
- 家庭用ゲーム:約5兆3,785億円(前年比21.0%増)
ですから、ゲーム業界の市場とともにゲームイラストレーターの需要は今後も高まると予想されます。
ただ、現状のゲーム業界は家庭用ゲームからスマホゲームへ流行の移り変わりが激しく、それに応じて求められるスキルも変化していきます。どうやってスマホゲームで迫力のあるキャラクターを作るのか?広がりのある世界観を作るのか?など。
よって、ゲームイラストレーターは必要とされつつも、求められる能力は変化していく可能性があることは理解しておきましょう。
また、ゲームイラストレーターからのステップアップとして、アートディレクターやキャラクターデザイナー、背景デザイナーなども職種も目指せるのもポイントです。
ゲームイラストレーターになるために専門学校で学ぼう
ゲームイラストレーターは、イラストのデザイン力はもちろん、コミュニケーションなどの対人スキルも求められる職業です。
ゲームイラストレーターとして世に絶賛されるイラストを残して活躍するには、必要スキルの習得が欠かせません。
そこでおすすめするのが、東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校の「ゲームアプリ&VRクリエーター専攻」です。
ゲームアプリ&VRクリエーター専攻なら、ゲームイラストレーターに必要な作画スキルや対人スキルを実践に活きるレベルで身につけられます。
ゲームイラストレーターに少しでも興味がある方は、オンライン説明会や体験入学も用意していますので、ぜひ入学を検討してみてください。
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