PROFIL
CGアニメーション専攻 2023年3月 卒業生
株式会社マジックバス
制作進行
LEE DAEHEON さん
アニメの制作進行は、スケジュール管理はもちろんですが、アニメ制作に関わるあらゆる業務を担当する仕事です。自分の意図と監督の意図を一致させ、スケジュールを守ることが求められます。与えられた時間内で、いかにチームに納得してもらって、効率よく作業を進めるかが重要なので、コミュニケーションがうまく取れないこともあり、誤解を招くこともあるので、指示はなるべく文章で伝えるようにしています。
人それぞれ性格やこだわりが違うので、それぞれの対応を変えるようにしないと進まないのでそれは自分なりに工夫をしていることです。私は「1 対多数」の立場なので、調整が大変ですが、うまくいった時は達成感も大きいです。アニメーションのクオリティが高いものが完成したとき、その努力が実を結んだと思えたとき、やりがいを感じます。
学校で学んだことは、アニメ業界で働く上で大いに役立っています。特に、制作進行という仕事は、アニメを完成させるためにチーム全体を動かす重要な役割を担っています。私自身、制作進行を専門に学んだわけではありませんが、学校で得た知識や心構えが、現場での適応力につながりました。 学校では、アニメ制作の基本的な流れや業界の厳しさについて教わりました。特に印象に残っているのは、「業界に入ると会社によってやり方が違うが、基本的な構図や心構えは変わらない」という先生の言葉です。この教えのおかげで、新しい環境でも柔軟に対応できる力を養うことができました。 実際の現場では、スケジュールや進行方法が学校で学んだものと異なることがよくあります。例えば、学校では「動画→動画検査→仕上げ」の順で学びましたが、現場ではスケジュールの都合で「動画検査を先に行う」こともあります。このような違いに対応する適応力が、欠かせません。 また、アニメーションは「チームで成果を上げる」仕事です。一つのプロジェクトを成功させるために、アニメーターや他のスタッフと力を合わせ、全員で目標を達成します。この経験を通して、学校で学んだ「チームワークの大切さ」が身に染みてわかりました。 どんな役割でも責任感を持ち、柔軟に対応する姿勢が、アニメ業界で成功する鍵だと思います。
学校生活で印象に残っているのは、学園祭です。学園祭は、みんなで目標に向かって協力し、作品を完成させる場でした。学園祭を成功させるには、締め切りまでに予算や時間を考えながら計画を立てる必要があります。これは、制作進行における「締め切りを守るためのスケジュール管理」と同じです。例えば、声優や音響の専攻の学生たちと協力して企画を作り上げる過程では、コミュニケーションを密に取り、各自の役割を果たすことが求められます。一方、私は、自分たちのアニメ作品を作りながら、他の専攻の全体の流れを見ることで「チームとしての仕事」を学びましたし、スケジュールを逆算して計画を立てる重要性も実感しました。完成までの進捗を段階的に把握し、目標を設定する力は、制作進行で欠かせません。また、完成した後に反省点を振り返ることの大切さも知りました。学園祭は、目標に向けた計画やチームワークの大切さを教えてくれる場で貴重な経験だったと思います。
「絵を観察する力」や「全体の流れを把握する力」は、今でも活かされています。制作進行は絵を描かない仕事ですが、アニメーターの視点を学ぶことで、絵の修正点やキャラクターの表情・動きの違和感に気づく力が身につきました。これが、具体的な指示を出す際に大いに役立っています。 例えば、「目の位置が少しずれている」という抽象的な指示を「カメラの視点に合わせて目線をこちらに修正」と具体化することで、作業の効率を高められるようになりました。これは、アニメ制作の流れを理解し、作品全体を考える力を学校で培ったからです。また、動画原画の授業では、アニメ制作の工程全体を学ぶことができました。動画から始まり、原画、レイアウトといった流れを理解する中で、それぞれの役割やスケジュールの重要性を教わりました。
現場では、スケジュール管理が非常に重要です。締め切りに向けて進捗を逆算し、誰がどのタイミングで作業を終えるべきかを把握する力が求められます。学校での経験を通じて、スケジュールの遅れを防ぎ、全体を効率よく進める力を身につけることができました。この視点が、チーム全体のクオリティを高める仕事に繋がっています
私の夢は、日本と韓国のアニメ業界をつなぐ架け橋になることです。韓国でもアニメ業界は存在しますが、下請けの会社が多くまだ発展途上だと感じています。一方で、韓国のウェブトゥーンは世界的に人気を集めており、日本でもアニメ化される作品が増えています。この流れに魅力を感じ、日韓のアニメ業界の交流をさらに深めたいと思うようになりました。 日本のアニメ業界は、漫画やライトノベルをもとにした作品が主流ですが、韓国のウェブ漫画やドラマをアニメ化することで、互いの文化を融合させた新しい作品が生まれる可能性があります。私は、両国のアニメ文化をさらに成長させることが夢であり目標です。 学生時代にアニメ制作を学びながら、文化をつなぐ役割の大切さを実感しました。韓国語と日本語の両方を使える強みを活かし、アニメーションを通じて日韓の交流を深める「橋」のような存在を目指しています。
アニメ業界を目指すなら、「覚悟を持って挑戦しよう」というのが一番伝えたいことです。業界は忙しいですが、だからこそ、本気でやりたいことや目標がないと、途中で挫折してしまうことも多いので、忍耐力と目的意識を持って挑んでください。私の場合は「韓国と日本のアニメ業界をつなぐ」という明確な目標があったので、こちらを選びました。目標があるからこそ、仕事で辛いことがあっても頑張れています。一度選んだ道なら、責任感を持って続ける覚悟をしてもらいたいと思います。業界を目指しているみなさんには、今しかできないことを楽しんでほしいです。学校生活で得られる経験や思い出は、その後の人生で必ず活きてきます。また、業界に興味があるなら、職業見学などで現場の雰囲気を知るのもおすすめです。遊び感覚でもいいので、いろいろな経験をしてみることが将来の選択肢を広げることにつながります。 「覚悟」と「遊び心」どちらも大切することが夢を叶える道への第一歩だと思います。
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