近年では、テレビゲームやポータブルゲームに加え、スマホアプリのゲームも人気となっています。
そのため、声優の仕事の中に、ゲームのキャラクターに声を入れるというものも増えてきました。
キャラクターに声を当てるという点ではアニメのアフレコと同じですが、ゲームキャラクターの声入れには、ゲーム業界ならではのスキルが求められます。
声優が行うゲームの仕事内容やアニメとの違い、求められるスキルについてチェックしてみましょう。
声優業界に興味のある方へ
ゲームのアフレコの仕事量について
プレイヤーの操作によって展開が変わっていくゲームも多いので、1つのゲームでも収録量はかなりのものになります。
また、格闘系のゲームの場合は、ジャンプ時の声や攻撃の声といったアドリブが多いのもゲームの仕事の特徴です。
ただし、他の声優との掛け合いシーンはないため、収録時間そのものはアニメや吹き替えよりも早く終わる傾向があります。
ゲームの世界観に合わせた役作りが必要
ゲームは独特の世界観を持っているものが多いため、キャラクターに合わせた役作りが必須です。しかし、ゲームの場合はアニメほど細かにキャラクター設定がされていないことも多く、自分でキャラクターのイメージを作り上げる必要があります。
また、モブキャラを含め1人の声優が何役かを担当することが多いため、もらった役の数だけ役作りをしなくてはなりません。
役作りのための想像力や柔軟性に加え、声の種類のバリエーションが求められるといえます。
声優業界に興味のある方へ
海外のゲームにアフレコをするときに求められるスキルとは
近年では海外のゲームも人気が高いため、ゲームキャラクターの吹き替えという仕事もあります。
海外のゲームの吹き替えは、すでに映像とオリジナルの音声があるので、洋画の吹き替えに近いといえるでしょう。
前もって音声が渡されることはあまりなく、収録スタジオでオリジナルのセリフを聞いたあと、日本語のセリフを収録するのが一般的ですが、この際にオリジナルの持つイメージを保つため、抑揚や声を似せることが求められます。
対戦ゲームなどでは攻撃の声やうめき声などが必然的に多くなるため、短いセリフに感情を乗せるスキルも必要です。
また、海外ゲームの吹き替えは、オリジナルの音声に合わせた尺で声を当てればいいので尺を合わせやすくなっていますが、スキルとして尺感覚は身に付けておいたほうがいいでしょう。
ゲームもアニメもアフレコをするという意味では同じですが、細かく仕事内容を見ていくとさまざまな部分に違いがあります。
どんな仕事でもこなせる声優になるためにも、ゲームの音声を意識して聞いてみてくださいね。