声優の活躍する場は、アニメをはじめ、吹替やナレーションなどさまざまな形がありますが、実は舞台やミュージカルでも活動している声優がたくさん存在します。
“声だけで演じる”声優が、どうして舞台に立って人前で演技をするのでしょうか?
ここでは、声優が舞台でも活躍している理由をリサーチし、一般的な声優との違いをご紹介します。
声優業界に興味のある方へ
声優はどんな舞台に出演しているのか?
近年、アニメを舞台やミュージカル化した作品が多く公開されています。特に、アニメ版でキャラクターの声を担当した声優が同じ役を演じる作品の人気が高まっており、舞台作品の新たなジャンルとして注目を集めているのです。
人気の秘訣には、原作ファンからの熱い支持が大きく関係していると考えられます。
原作のキャラクターを同じ声の声優が演じることで、作品の世界観をよりリアルに再現することができ、ファンは原作とのギャップを感じずに舞台を楽しめるという仕組みです。
また、このような舞台で活躍する声優の中には、次々に新たなファンを獲得し、“会いに行ける声優”としての人気を手にしている方も増えています。
声優が登場する舞台作品は、演劇と声優の両方の世界に新しい風を吹かせているのです。
舞台で演技する声優と、一般的な声優の違いって?
舞台でもアフレコでも、“役になりきる”という点ではどちらも共通していますが、演じる上で気を付けるポイントが大きく違ってきます。
舞台の場合、役者は身体全体で役を演じ、遠くの観客にもよく伝わるよう、少しオーバーな動きを入れることもあります。
一方アフレコでは、声色だけで役を表現する必要があります。また、セリフを言う際に口の位置がマイクからずれてしまうと、録音がうまくいきません。
マイクの位置を意識しながら、身体を動かさずにセリフを言うのは、なかなかコツのいる作業だと言われています。
また、舞台は目の前に観客がいるので、やり直しのきかない緊張感と臨場感が味わえ、観客の反応をリアルタイムに受け取ることができます。
反対に、スタジオでさまざまなスタッフや共演者とじっくり作品づくりができるのは、アフレコならではの特権かもしれません。
声優業界に興味のある方へ
声優は、あらゆる場面で活躍するエンターテイナー!
時代の流れとともに、声優の活躍の場はどんどん広がりを見せています。
舞台とアフレコにはそれぞれに良い特徴があり、両方を経験することでさらに魅力のある声優になれるはずです。
これから声優を目指す方は、アフレコの仕事にこだわらず、舞台での演技など新しいことにも目を向けてみてはいかがでしょうか?