声優として自分を売り込むためには、名刺代わりになる「ボイスサンプル」を制作する必要があります。
ボイスサンプルはオーディションで提出を求められることもある重要なものなので、クオリティの高いものを制作するよう心がけましょう。
しかし、ボイスサンプルを作るときには何を読み上げ、どのように録音すればよいのでしょうか?
今回はボイスサンプルを用意する意味や、ボイスサンプルを上手に作るための方法を紹介します。
声優業界に興味のある方へ
ボイスサンプルってどんなもの?
ボイスサンプルというのは自分自身の声を録音したもののことで、「サンプルボイス」「ボイサン」とも呼ばれます。
俳優の場合には、その俳優のとっておきの表情を撮影した宣材写真というものがあります。
これと同じように声優は、自分の声を宣伝するためのボイスサンプルを用意することになります。
ボイスサンプルは「私はこんな声で、こんな演技ができます」というアピール材料です。
声優のオーディションではボイスサンプルの提出を求められることが多いので、自分自身の良さを効果的に売り込めるようなとっておきのボイスサンプルを用意しておきたいですね。
ボイスサンプルにはどんな声を入れる?
ボイスサンプルを作るときには、読みたいものを勝手に読んで適当に録音すればいいわけではありません。
自分の良さを伝えるためには、自己紹介のほかにさまざまな役になりきってのセリフやナレーションのサンプルを入れていくことが大切です。
幅広い声が出せることをアピールするためにも、少年風や大人っぽい声、セクシーな声など、あらゆる声色を録音しましょう。
セリフのほかには、街の風景紹介ボイスや番組のMC風ボイス、フリートークなどを織り交ぜると良いですね。
内容を盛り込みすぎて長くなってもいけないので、1つのセリフは15秒から20秒にとどめ、全体が2~3分程度のボイスサンプルに仕上げます。
ボイスサンプルはCDなどの媒体にし、プロフィールとボイスサンプルの内容を記したメモを付けると良いでしょう。
声優業界に興味のある方へ
上手なボイスサンプルを作るポイント
プロ声優のボイスサンプルを公開している声優プロダクションのサイトもあります。
どんなボイスサンプルを作ったらいいか分からないという人は、さまざまなボイスサンプルを聴いてみましょう。
ただし、自分のボイスサンプルを作るときには他の声優のものを真似するのではなく、オリジナルの要素をきちんと詰め込むよう心がけたいですね。
ボイスサンプルを自宅で録音するという声優もいます。
しかし、自宅での録音は雑音が入りやすく、スタジオで録音したものに比べてクオリティが劣ることがほとんどです。
ボイスサンプルは自身の名刺代わりになるものですから、相手に良い印象を与えるハイクオリティな出来にしたいものですよね。
多少コストがかかっても、ボイスサンプルはスタジオで制作するのがおすすめです。
クオリティの高いボイスサンプルを作れば、声優の仕事を得るチャンスは飛躍的に高まります。
業界で活躍するためには声優としての確かなスキルを身につけておくことも重要です。
専門的に学べる学校に通って知識やスキルを身につけ、演技の幅を広げていきましょう。