声優の仕事といえばアニメのアフレコをイメージしやすいですが、実は他にもたくさんの仕事があります。その中には「ボイスオーバー」と呼ばれる仕事があるのですが、皆さんはどのような仕事かご存知でしょうか?
ここでは「ボイスオーバーとはどのような仕事なのか」「どのような人が向いているのか」といったことをご説明します。
声優業界に興味のある方へ
声優の仕事「ボイスオーバー」とはどのようなもの?
ボイスオーバーとは、海外の映像を日本で放映する際、外国語の原音に日本語訳のセリフなどをかぶせる手法のことです。外国のドキュメンタリー番組やニュースなどでよく使用されるもので、外国語の原音(元の声や音)が残っているので、2種類の音声が聞こえるようになっています。
ボイスオーバーは「吹き替え」とよく比較されますが、吹き替えは原音が聞こえないように処理されているため、両者は似て非なるものです。
ボイスオーバーの仕事で大切なこと&向いている人は?
ボイスオーバーでは、収録当日に原稿が手渡され、短い時間で収録がおこなわれることも多いようです。そのため、原稿読みに慣れていて得意な声優が重宝されます。
事前リハーサルがある場合も多い吹き替えの仕事と比較すると、声優としての実力や度胸が必要だといえますね。
また、ボイスオーバーには原音と同時進行で声を重ねる方法と、原音より少し遅れぎみに声を重ねる方法があります。その他には「重ねる声を早めに終わらせて、原音を聞かせる」といったテクニックを要求される場合も。セリフ尺のコントロールや臨機応変に対応できる力といったワンランク上のスキルが求められることも多く、声優としての実力が試される場でもあるのです。
このように、ぶっつけ本番に強い人や本番の緊張感を楽しめる人、声優としてのプロ意識が高い人は、ボイスオーバーの仕事に向いています。
声優業界に興味のある方へ
ボイスオーバーで活躍できる声優を目指そう!
声優としてのスキルが試されるボイスオーバーの仕事は、スタッフとコミュニケーションを取りながら短い時間で収録をこなさなければならないので、経験が浅いうちは難しく感じるかもしれません。しかし、ボイスオーバーで必要なスキルは、どれも声優として仕事をする上で大切なものばかり。これらは自己流ではなかなか培うことができません。
そのため、専門学校でプロの講師陣に教えてもらいながら、スキルを身に着けていくことをおすすめします。声優に欠かせない発声スキルや正しい発音、滑舌、表現力などを総合的に学べるのは、専門学校ならではですよ。
また「産学連携」といって、専門学校自体がアニメ・映画業界とも深いつながりがあるので、声優養成所等のオーディションが受けやすいというメリットも見逃せません。
もし専門学校がどのようなところか知りたくなったら、体験入学などを利用するのも良いですね。ぜひ進路の1つとして検討してみてください。