最近では、アイドル歌手や音楽バンドを主役にしたテレビアニメが人気であることから、声優にも歌のスキルが求められています。
声優といえば、台詞を読むことがメインの仕事ですから歌は専門外だと思われがちですが、実際にアニメを見てみると、歌手顔負けの歌を披露する声優さんが増えています。
さらに、アニメから派生して声優が歌手ユニットを組み、コンサートを開催することも珍しくありません。
一体なぜ、声優に歌がうまい人が多いのでしょうか。
今回は、声優と歌の関係についてご紹介いたします。
声優業界に興味のある方へ
歌がうまい声優が多いのはなぜ?
声優は声を使って仕事をするものですが、セリフをしゃべる技術と歌唱力というのは全く別物のように思えます。
ところが、声優の中には歌がうまい人もたくさんいます。なぜ声優はあんなにも歌がうまいのでしょうか?
声優を目指す人は、一般の人に比べて大きな声が出やすい傾向にあります。
もともとパワフルな声が出せる声優は、歌うときにも大きく張りのある声が出やすいのです。
また、声優は自分の声の特徴をよく把握しています。
そのため、どんな歌い方をすれば自分の声が一番キレイに響くか考えながら、最適な歌い方ができるのです。
声優の技術と歌唱力には関係がある?
声優の歌がうまい理由の1つとして、耳の良さも挙がります。音の微妙な高さや強さを聞き取れるだけの耳ができているので、キレイな音階で歌えるのです。
また、普段から声だけを使って表現をしている声優は、とくに高い演技力や表現力、リズム感が備わっているため、情感を込めて歌うのも得意です。
このことからも、歌うことと声の演技をすることには、共通点が多いことがわかります。
話し方や声のトーン、大きさなど、声だけで演技することに慣れている声優は、歌を歌うときにも感情を込めるのがうまいのです。
声優業界に興味のある方へ
ボイストレーニングに通う声優が多い!
声優の中には、ボイストレーニングに通っている人も多くいます。
ボイストレーニングというと「歌手がやるもの」というイメージがあるかもしれませんが、滑舌練習や音程を取る練習もおこなうため、声優のスキルを磨くためにも最適なのです。
声優の仕事は長いセリフをしゃべり続けるほか、叫んだり泣いたりとノドに負担がかかる発声が必要になることも多いもの。
喉を悪くしないような正しい発声の方法を基礎から学んでおくことで、上手に歌うための技術も自然と上達するのです。
声優を目指すなら歌も練習しよう!
もちろん、歌がうまくなければ声優になれないということはありません。
しかし、上手に歌える人は、それだけ仕事を得るチャンスも増えるもの。
歌唱力をアップさせることで感情表現の幅も広がりますし、セリフのリズムや抑揚もつかみやすくなります。
声優を目指すなら、発声練習や腹式呼吸の練習に加えて、歌の練習にも積極的に取り組んでみましょう。
歌唱力を上げておけば、将来的な仕事の可能性も広がるはずです。
声優がしゃべるときの技術と歌の技術には共通点が多いため、声優は自然と歌が上手になるものなのかもしれません。
声優を目指すのなら、歌を上手に歌うための練習をどんどん積んでおくと良いですね。