声優を目指すうえで非常に重要なオーディション。実際にどのような流れで進んでいるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、声優オーディションの具体的な流れや見られるポイント、合格するためのコツについて解説します!
これから声優デビューを目指して頑張りたいと考えている方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。
記事の概要
声優業界に興味のある方へ
声優オーディションは何をする?具体的な流れと内容を解説
こちらでは、声優オーディションがどのような流れで進むのか、具体的な内容を紹介します。
1. 書類・ボイスサンプル審査
2. テープ審査
3. 実技審査
4. 面接
それぞれくわしく確認していきましょう。
【声優オーディションの流れ1】書類・ボイスサンプル審査
まず行われるのは、書類やボイスサンプルによる審査です。
年齢や顔写真などの基本情報や、過去の経歴、アピールポイントなどを記入した書類に加えて、自分で自由に録音したボイスサンプルを用意します。
オーディションによっては作文の提出が求められるなど、指示される内容は様々です。
書類やボイスサンプル審査の段階では多くの応募者がいるため、審査員の目を引く内容の履歴書やサンプルが求められます。
【声優オーディションの流れ2】テープ審査
書類やサンプル審査に通ると、テープ審査が行われます。
テープ審査ではボイスサンプルのように自由ではなく、用意された原稿に基づいた内容の録音が必要です。
場合によってはボイスサンプル審査の段階で、テープ審査も兼ねた原稿が用意されることもあります。
本番さながらの役作りが求められるため、じっくり時間をかけて納得の行くものを作り上げましょう。
【声優オーディションの流れ3】実技審査
テープ審査に通ると、いよいよスタジオによる実技審査です。
実技審査ではあらかじめ指定されたセリフや役を覚えていき、面接官の前で披露します。
ときおり面接官から「○○な感じで演じてください」という指示がくるので、それに合わせて演技を変更しなければなりません。
練習の成果と、その場での対応力が重要な審査といえます。
【声優オーディションの流れ4】面接
声による実技審査の他に、通常の面接が行われることも多いです。
自己PRや志望理由など、応募者の性格や熱意などをチェックされます。
場合によっては、歌の審査やフリートークなどを求められるケースも少なくありません。
面接では「どれだけこのオーディションにかけているか」という点を厳しくチェックされます。
声優オーディションで見られる5つのポイントとは
こちらでは、声優オーディションで見られているポイントを紹介します。
1. 声が合っているか
2. 演技力
3. 性格
4. 熱意
5. プロフィール・顔写真
【声優オーディションで見られるポイント1】声が合っているか
当然ではありますが、声のマッチ度はオーディションで厳しくチェックされます。
募集している役柄に対して、声の質が合っているかどうかは重要度が高いです。
たとえば元気な女の子という役に対して、細くて落ち着いた声質だと釣り合いがとれないですよね。
もちろんカバーできるだけの演技力があると受かる可能性はありますが、そもそもの声質がキャラクターに合っているかどうかは、オーディションで細かく見られるポイントです。
【声優オーディションで見られるポイント2】演技力
演技力も、オーディションでは厳しく確認されます。
セリフを読んで、キャラクターになりきった感情表現ができているか、人の心に響かせられるかなど、注目されるポイントは様々です。
場合によっては面接官から、表現方法の変更を指示されることもあり、柔軟な対応力も求められます。
与えられたキャラクターをしっかりと演じる力も、オーディションでは重要です。
【声優オーディションで見られるポイント3】性格
性格面も、オーディションで見られるポイントの1つです。
いくら演技がうまくても「一緒に仕事がしたい」と思われなければ、オーディションには通りません。
向上心やコミュニケーション力など、基本的な性格面は面接でじっくりとチェックされます。
【声優オーディションで見られるポイント4】熱意
オーディションにかける熱意も、見られるポイントです。
たとえ演技がいまいちであっても、熱意があれば将来的に上達していくことも十分にありえます。
たとえば事前に渡された台本を読み込んでいる、キャラクターに対する研究がしっかりされているなどが伝わると、とても好印象です。
どれだけ熱意を持って取り組んでいるかを表現するのは、オーディションで大切なポイントだといえます。
【声優オーディションで見られるポイント5】プロフィール・顔写真
プロフィールや顔写真、経験などの個人的な情報も、面接ではしっかりチェックされます。
声優であっても顔を出してファンサービスを行う機会は多いので、年齢やビジュアル面を見られることが増えました。
これらの基本情報は変えられないので、自分の魅力が引き出されている写真を用意したり、年齢面や経験の不利を補えるような自己PRを考えたりすることが大切です。
プロフィールを理由に落ちた場合は「今回は合わなかったんだな」と切り替えて、次のオーディションに向けて進む気持ちを持ちましょう。
声優業界に興味のある方へ
声優オーディションに合格するための5つのコツ
こちらでは、声優オーディションに合格するための5つのコツについて紹介します。
1. 伝わりやすい自己PRや志望動機を用意する
2. 魅力的な写真を使う
3. ボイスサンプルは納得のいくまで撮りなおす
4. 明るい表情と挨拶を欠かさない
5. 面接のシミュレーションを行う
【声優オーディション合格のコツ1】伝わりやすい自己PRや志望動機を用意する
書類選考に通るために、伝わりやすい自己PRや志望動機を用意しましょう。
書類審査の段階では、かなり多くの応募者が存在するため、その中でしっかり自分の考えを伝えられる文章を考えなくてはなりません。
オススメの書き方は「PREP法」と呼ばれる手法です。「結論→理由→具体例→結論」と書くことで、伝わりやすい文章が簡単に作れます。
自己PRや志望動機はほぼ確実に確認される内容なので、伝わりやすい文章を心がけましょう。
【声優オーディション合格のコツ2】魅力的な写真を使う
写真も書類選考で確実に必要になるので、魅力的な写真を用意しておきましょう。
声優であってもファンサービスとしてメディアに露出する機会は多いので、ビジュアル面はかなり見られるポイントです。
よく提出を求められるのが「バストアップ」と「全身写真」で、どちらも自分の雰囲気がしっかりわかるものを準備してください。
写真は1度用意しておけばいろいろな場所で使えるので、スタジオなどでプロに撮影してもらうのがおすすめです。
【声優オーディション合格のコツ3】ボイスサンプルは納得のいくまで録りなおす
提出するボイスサンプルは、自分で納得のいくまで撮りなおしましょう。
サンプルは面接とは違い、純粋に声だけで勝負しなければならないため、より魅力的な内容が求められます。
内容にストーリー性を持たし、いろいろな感情表現をアピールできるようなサンプルを用意してみてください。
面接のように一発勝負というわけではないので、自分が納得できるものをじっくり作り上げましょう。
【声優オーディション合格のコツ4】明るい表情と挨拶を欠かさない
面接審査では、明るい表情と挨拶は欠かさないようにしてください。
面接において演技力はもちろん重要ですが、他にも「この人となら一緒に仕事がしたい」と思わせることも大切です。
無愛想な態度の人よりも、ハキハキと明るい人のほうが一緒に働きたいと思いますよね。
面接では演技面以外も見られているので、表情や態度には十分注意しましょう。
【声優オーディション合格のコツ5】面接のシミュレーションを行う
事前に面接のシミュレーションを行なっておくことも、合格には大切です。
練習不足だと自分の魅力を最大限に伝えられないし、場合によっては「熱意がない」と思われてしまうかもしれません。
面接で聞かれる内容はだいたい同じなので、事前に聞かれそうな質問に対しての回答を用意してみてください。
演技だけでなく面接の練習もしておくと、合格する可能性がグッと高まります。
声優オーディションの本番で気をつけたいこと
こちらでは、声優オーディションの本番で気をつけたいことを紹介します。
1. スケジュールに余裕を持つ
2. 明るくて清潔感のある身なりを心がける
3. ウォーミングアップを済ませておく
4. あいまいな言葉やネガティブな発言を避ける
5. とにかくやり切る
合格率を高めるためにも、意識的に注意しておきましょう。
【本番で気をつけること1】スケジュールに余裕を持つ
本番当日は、スケジュールに余裕を持って行動しましょう。
時間ギリギリで行動してしまうと、緊張したまま面接に入ってしまうなど、自分に不利な状況になりやすいです。
さらに電車の遅延やトラブルにも対応しにくくなり、心理的に良くありません。
会場に到着するまえに気持ちを落ち着かせる時間をつくるなど、余裕のあるスケジュールを意識してみてください。
【本番で気をつけること2】明るくて清潔感のある身なりを心がける
明るくて清潔感のある身なりを心がけてください。
いくら声のオーディションであっても、見た目を整えることは非常に重要です。
心理学の実験では、人の印象を決める上で見た目が55%も影響しているという結果も存在します。
服装や見た目にも意識を向けて、印象アップを狙いましょう。
【本番で気をつけること3】ウォーミングアップを済ませておく
本番前にウォーミングアップを済ませることも大切です。
事前の準備ができていないと、本番で実力を発揮できずに終わってしまう可能性も十分にありえます。
できれば当日のウォーミングアップだけでなく、前日から良質な睡眠を取ったり、喉の調子を整えたりするようにしてみてください。
100%の力を出すために、しっかりと準備を進めておきましょう。
【本番で気をつけること4】あいまいな言葉やネガティブな発言を避ける
面接では、あいまいな言葉やネガティブな発言は避けてください。
言葉に説得力がなくなり、アピールが不十分に終わってしまうことになりかねません。
● ~だと思います
● ~かもしれません
● 素人ですが
● わからないことばかりですが
などを使うと、自分に自信がない人だと受け取られてしまいます。
発言に重みを持たせるためにも、言葉づかいには気をつけましょう。
【本番で気をつけること5】とにかくやり切る
本番では、とにかくやり切ることも大切です。
声優オーディションにおいて、中途半端な演技や受け答えはマイナスポイントになってしまいます。
自分なりに後悔がないように、しっかりと出し切ることは意識しておいてください。
やりきるためには、事前の練習も非常に大切です。「絶対に合格する」という強い意志を持って、オーディションに臨みましょう。
声優オーディションは未経験でもOK?
「声優には未経験でもなれるのか」という疑問を持っている方がいらっしゃいます。
オーディションによっては「未経験歓迎」という触れ込みのものもありますが、基本的には経験者が優遇されやすいです。
まったく知識や経験が無い状態では、他の経験豊富なライバルに比べてアピールポイントも劣ってしまいます。
もちろん「とりあえずオーディションを受けてみる」という気持ちも大切でしょう。
とは言っても、やはり声優学校などで本格的な知識を勉強したほうが、合格率は大きくアップします。
これから声優を目指したい方は、最低限の発声や滑舌やキャラクター作りを学ぶためにも、専門家のレッスンを検討してみてください。
まとめ:声優オーディションに合格するために、事前の準備はきっちり行おう
今回は、声優オーディションの内容や流れ、合格するコツなどについて解説しました。
声優オーディションには、書類やボイスサンプル、実技試験など、様々な内容が含まれています。
そのため、合格するためには個人の能力だけでなく、事前にどれだけ準備ができたかも大きく影響すると考えてください。
事前審査から本番まで、自分の力を最大限にアピールするためにも、しっかりと練習を重ねておきましょう。
なお「東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校」のアニメ声優ワールドとスーパーアニメワールドは、声優になるためのカリキュラムを多く用意しています。
発声や滑舌などの基礎的な内容やプロによる演技指導など、学べる内容は非常に多いです。
声優未経験の方は、プロによる指導でしっかりと基礎を固めて、人気声優になるための道を着実に進んでいきましょう!