スポーツをするときに準備運動をすると体が動かしやすくなりますが、発声練習についても同じことがいえます。
実は発声練習の前に準備運動をおこなうことで、さまざまなメリットがあるのです。
今回は、なぜ発声練習の前に準備運動が必要なのか、その理由を解説します!
記事の概要
声優業界に興味のある方へ
なぜ発声練習の前に準備運動が必要なの?
発声練習をする際は腹式呼吸を意識することが大切。この腹式呼吸をするには、リラックスすることが重要です。
しかし、体が緊張していると、腹筋など全身の筋肉が硬くなり、リラックスして声を出すことができません。
さらに、体が温まりきらないまま大きな声を出すと、喉にとっては大きな負担になってしまいます。
最悪の場合、喉を傷める……なんてこともあるので、発声練習の前はしっかりとストレッチをおこない、体をほぐすことが大切なのです。
発声練習前におこないたい「準備運動」を知っておこう
発声練習前にしておくべき準備運動は、首・肩・全身というふうに、体の上から下へ向かっておこなうのがポイントです。
慣れれば5分から10分ほどでできるようになりますので、発声練習とセットで習慣づけておくとよいですね。
①首周り
首を大きく回して、首周りの筋肉をほぐすように動かし、左右ともに2回ずつを3セット繰り返します。
さらに、後頭部を持って首の筋を前・後ろ・左右斜め前の4方向に伸ばすストレッチをして、筋をほぐしてください。
自分が「気持ちいい」と思える程度の強度にすることと、痛い場合は無理に伸ばさないことがポイントです。
②肩周り
まずまっすぐ立ち、両手の先を肩に乗せます。ひじを正面から真上、真横の順に回し、肩甲骨周りの筋肉をほぐしてください。
ひじ先で円を描くようなイメージで20回まわしたら、反対方向に20回まわします。
③全体から背中
背中に力が入っていると体が緊張しやすくなるので、ストレッチをしてほぐすことが大切です。
両手の指を組んで真上に腕を上げたら、グーッと引っ張り上げて伸びをします。
そのまま前や後などいろいろな方向に体を伸ばしてみてください。
ひと通り伸ばしたら、指を組んだまま手を前に出し、背中を丸めてリラックスします。
④胸・腰・下半身
胸と腰の準備運動は、足を肩幅に広げたあと、腰を落としておこないます。
腰の横に手を当てて、胸を前に突き出し、横から後ろ→横から前と続けて動かしてください。
胸が終わったら腰も同じように突き出してコリをほぐしてくださいね。
下半身の準備運動は、開脚・もしくは長座して体を前屈させるストレッチが効果的です。
また、長座体前屈のあとは、片方の足を伸ばしたままもう片方の足を組むようにして体をひねる「お尻ストレッチ」もおすすめです。
仕上げにアキレス腱を伸ばす運動をおこなえば、体の血行が良くなりリラックスしやすくなりますよ。
声優業界に興味のある方へ
準備運動で喉を大切にしながら発声練習をしよう!
声優を目指す人にとって、喉はとても大切なもの。
もし「自分で発声練習すると喉を傷めがち……」「どんな発声練習をすればいいか分からない」という人は、専門学校で本格的な“声優レッスン”を受けることをおすすめします。
専門学校ではプロの講師による指導で、正しい発声の方法や発声練習前のストレッチなどを学ぶことができます。
その他にも声優に必要な知識やスキルをたっぷり身に付けられるので、進路の1つとして検討してみてくださいね。