ゲームクリエイターは、テレビゲームやアプリなど、ゲームの制作・開発に携わる仕事です。
ゲームが好きで、ゲームクリエイターという働き方に興味を持っている方は珍しくありません。
ところがゲームクリエイターの仕事内容や待遇に関して、具体的な内容を知らないという方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、細かい職種や必要な能力など、ゲームクリエイターに関する情報をまとめました。
ゲームクリエイターに興味がある方や、ゲームに関わる仕事がしたいと思っている方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。
記事の概要
ゲーム・アプリ業界に興味のある方へ
ゲームクリエイターとは?7つの職種を紹介
ゲームクリエイターと一口に言っても、実はいろいろな職種が存在します。
いろいろな人が集まって、1つのゲームができていると考えてください。
こちらでは、ゲームクリエイターの主な職種を7つ紹介します。
1. プロデューサー
2. ディレクター
3. ゲームプランナー
4. シナリオライター
5. グラフィックデザイナー
6. サウンドクリエイター
7. プログラマー
自分がどの仕事に就きたいのか、イメージしながらチェックしてみましょう。
【ゲームクリエイターの職種1】プロデューサー
プロデューサーは、ゲーム開発プロジェクト全体を取りまとめ、コントロールする仕事です。
ゲームのエンディングでも大きく表示されることが多いので、職種の名前だけ知っているという方も多いのではないでしょうか。
具体的には、以下の仕事に取り組みます。
1. ゲーム内容の決定
2. 予算の組み立て
3. 人員編成
4. 最終スケジュール管理
5. CMなど、販売戦略の決定 etc…
自分が開発員として携わるのではなく、ゲームを完成させるための指揮を行う仕事です。
プロデューサーの仕事内容は幅広い知識が必要なので、他の職種で下積みや経験を積んだ人が選出されることが多いです。
ゲームの方向性や内容に大きく関わる、非常に重要な仕事です。
【ゲームクリエイターの職種2】ディレクター
ディレクターは、ゲーム開発チームのリーダー的存在です。
ゲームを作成するための必要な人員を集め、適切な指示やスケジュール管理を行い、完成へと導きます。
プロデューサーと同じく、ゲームの内容や方向性に大きく影響する職業なので、やりがいは大きいです。
ただしこちらも幅広い知識が必要なので、いきなりディレクターとして採用されるのではなく、何年も下積みを積んだ人が携われる仕事といえます。
【ゲームクリエイターの職種3】ゲームプランナー
ゲームプランナーは、ゲーム内容の企画に携わる仕事です。
● どのようなジャンルのゲームを作るのか
● どの年齢層や性別に売りたいのか
● システムやゲーム画面のイメージ作成
など、プランナーが出した企画をもとにゲーム作成が進むので、重要度は高いです。
ゲームへの深い知識やセンスが問われる仕事ですが、会社によっては未経験を採用しているケースも存在します。
プロデューサーやディレクターと打ち合わせを重ね、ライバル会社よりも売れるゲームを作るための研究が必要不可欠です。
【ゲームクリエイターの職種4】シナリオライター
シナリオライターは、ゲームのストーリーを考える職種です。
物語の構成からキャラクターの性格やセリフに至るまで、ゲーム内容を細かく考えます。
特にRPGやシミュレーションゲームでは、シナリオのクオリティがゲームの評価へ直接つながるため、かなり重要な仕事です。
シナリオ内容を決める発想力、キャラクターのセリフを考える柔軟性など、高いスキルを求められます。
プレッシャーはありますが、ゲームへ密接に関われるため、やりがいは大きいです。
【ゲームクリエイターの職種5】グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、ゲーム内のデザインを施す仕事です。
キャラクターや背景、アイテムなど、シナリオライターやディレクターが決めたゲームのイメージを具現化していきます。
他にもモーション(動き)やエフェクトなど、求められるスキルは少なくありません。
キャラクターの完成度によってゲームの売れ行きも大きく変わるため、シナリオライターと同じく重要度の高い仕事です。
ゲームの規模によりますが、多くの人員が必要なので、未経験でも就職しやすいといえます。
【ゲームクリエイターの職種6】サウンドクリエイター
サウンドクリエイターは、ゲームの音楽に携わる仕事です。
ゲーム内で流れるBGMだけでなく、細かな効果音に至るまで、すべての楽曲を用意しなければなりません。
「作曲家」という位置づけになるため、自社ではなく音楽会社にお願いしているケースも存在します。
人気のゲームだとサウンドトラックが作られるほどに注目されるため、やりがいのある職種です。
【ゲームクリエイターの職種7】プログラマー
プログラマーは、実際にゲームを動かすためのプログラムを組む仕事です。
プロデューサーやディレクターが作った仕様書をもとに、どんどんゲームを具現化していきます。
場合によっては、企画段階から「仕様が実現可能かどうか」を判断することも求められるでしょう。
細かな作業や不具合のないプログラミングが求められるため、人員が多く割り当てられる部署です。
主に専門学校や大学で勉強した実績のある人が採用されますが、就職後に研修などでじっくり学べる機会がある会社も存在します。
ゲームクリエイターは激務?1日の流れを紹介
こちらでは、ゲームクリエイターの1日の流れを紹介します。
よく「ゲームクリエイターは激務なのでは?」という声を見かけますが、一概には言えません。
ゲームは発売日が決められており、リリース直前になると夜中まで仕事をすることは少なくないです。ただし日常的に忙しいわけではなく、定時付近で帰れる日も存在します。
1日の流れを参考にして、仕事内容をイメージしてみてください。
※今回は、モンスターハンターなどの有名ゲームを手掛ける「カプコン」の社員サイトを参考にしました。
1.プログラマーの1日の流れ
09:00~ 出社・メールチェック・1日の仕事内容の確認
09:30~ 朝礼・プログラムの実装を開始
13:00~ ミーティングに出席
16:00~ 同僚のプログラムをレビュー
18:00~ 同僚の技術相談に乗りながら退社
※参考:http://www.capcom.co.jp/recruit/staff/1.html
2.デザイナーの1日の流れ
09:30~ 出社、メールチェック
10:00~ モーション制作
10:30~ 実装チェック
12:00~ 昼食
13:00~ モーション制作
15:00~ リーダー、企画、ディレクターからのモーションチェック
17:00~ データ提出
18:00~ 定時後、食事休憩
19:00~ モーションのアイデア出し
※参考:http://www.capcom.co.jp/recruit/staff/5.html
3.プランナーの1日の流れ
09:00~ 出社・メールチェック・スケジュール確認
10:00~ モンスターAのモーション/エフェクトチェック
11:00~ プログラマーとクエストシステムの実装相談
12:00~ 昼休み
13:00~ ゲームのチェックプレイ
14:00~ モンスターBの企画書をディレクターと確認
15:00~ ハンターの新アクションの調整相談
17:00~ 若手プランナーの資料確認/チェックバック
18:00~ 休憩
19:00~ ゲームのチェックプレイ
※参考:http://www.capcom.co.jp/recruit/staff/7.html
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ゲームクリエイターに必要な資格・能力
こちらでは、ゲームクリエイターに必要な資格・能力を紹介します。
ゲームクリエイターになるために必須の資格や能力はありませんが、持っていると仕事を進めるうえで役立つものも多いので、ぜひ参考にしてみてください。
1.コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、ゲームクリエイター全般で非常に必要とされるスキルです。
ゲームは決して1人で作るものではなく、いろいろな人と打ち合わせを重ねたうえで、完成に近づけていきます。
会社の規模にもよりますが、数百~数千人が関わっていることも珍しくありません。
そんな中で自分の考えをしっかりと伝え、相手の意図を読み取る力は重要です。特にディレクターやプランナーなど、人を動かす職種に求められます。
対話する相手の思いをしっかりと受け取り、適切な対応をしていく力は、ゲーム業界においても重要です。
2.Photoshop・Illustratorのスキル
Photoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)は、主にグラフィックデザイナーに必要なスキルです。
キャラクター作成やデザインに必須ともいえるソフトなので、スキルがあればあるほど作業効率がアップします。
会社に所属してから教えてもらえるケースもありますが、基本的には学校などで学んだ実績のある人が採用されやすいです。
スキルをアピールするための資格検定などもあるので、グラフィックデザイナーになりたいかたは取得を目指してみてください。
3.プログラミングスキル
プログラミングスキルは、プログラマーに必要な能力です。
ゲームを動かすためにはプログラミングが必要不可欠なので、専門的な内容を知っている人ほど、採用される確率が高まります。
ゲーム会社によって使っている言語は違いますが、C#やC++は一般的に幅広く使われている言語です。
過去の制作実績などが見られるケースが多いため、自分の知識を使って自主制作を進め、スキルをアピールするものを用意しておきましょう。
4.マーケティングスキル
マーケティングスキルは、プロデューサーやディレクターに必要な能力です。
ゲームは、ただ作るだけでは売れません。どのようなゲームが流行しているのか、ライバル会社はどのようなゲームを作っているのかなど、市場調査を行う必要があります。
マーケティングの能力は業界に入らないとなかなか身につけられません。ただし自分でゲームをプレイしているときに「なぜこのゲームは売れているのか」という発想を持ち続けていると、思考能力が育ちます。
将来的にヒットするゲームを作るためにも、マーケティング能力を高める意識を持っておきましょう。
5.マネジメント能力
マネジメント能力は、主にプロデューサーに必要なスキルです。
スケジュール通りに仕事をすすめるうえで、チームメンバーをどのように動かすかは、統括であるプロデューサーの手腕にかかっています。
ゲームの開発には長くて数年を要するものもあり、その中で発生したトラブルなどをうまく解決するためにも、マネジメント能力は重要です。
経験が物を言うスキルではありますが、持っていると大きなプロジェクトに関わる機会がどんどん増えるでしょう。
ゲームクリエイターになるための4ステップ
こちらでは、ゲームクリエイターになるための具体的なステップを、4つに分けて紹介します。
1. どの職種を目指すのか決める
2. 職種に応じたスキルを身につける
3. 最新ゲームの情報を常に集める
4. ゲームメーカーや開発会社への就職活動を行う
それぞれくわしく確認していきましょう。
【ゲームクリエイターへのステップ1】どの職種を目指すのか決める
まずは、どの職種を目指すのかを決めてください。
職種によって必要なスキルが違い、それぞれに応じた勉強を進める必要があるからです。
絵が好きならグラフィックデザイナー、開発に携わりたいならプログラマーなど、自分のやってみたいことを決めましょう。
目標があったほうが勉強も進みやすいので、まずは目指すべき道を考えてみてください。
【ゲームクリエイターへのステップ2】職種に応じたスキルを身につける
目指したい職種が決まれば、次はそれに応じたスキルを身につけます。
身につけるためには専門学校などに通うことをおすすめします。
必ずいる資格というものはありませんが、スキルを習得しておくと、後々の就職活動で有利に働きます。
自信を持って就職活動ができるように、スキルアップに取り組みましょう。
【ゲームクリエイターへのステップ3】最新ゲームの情報を常に集める
最新ゲームの情報も、常にチェックしてみてください。
1. なにが流行しているのか
2. どのような技術が使われているのか
3. なぜ面白いのか
など、ゲームの裏側に気を配れるようになると、企画力や発想力がグンと高まります。
将来的に自分がゲームを作る側になったときにも役立つので、最新ゲームは積極的に遊ぶようにしましょう。
【ゲームクリエイターへのステップ4】ゲームメーカーや開発会社への就職活動を行う
実際にゲーム作成に携わるために、ゲームメーカーや開発会社への就職活動を行います。
それぞれの違いは、以下の通りです。
【ゲームメーカー】
ゲームの企画・開発・販売・プロモーションなど、ゲームに携わるすべての仕事を行う会社。
スクウェア・エニックス、カプコン、任天堂など、有名な名前の会社はすべてゲームメーカーとして活動している。
【ゲーム開発会社】
メーカーが企画したゲームの、開発部分だけに携わる会社。
プログラミングやグラフィックデザインなど、専門的な分野に強い。
たとえば将来的にプランナーやディレクターの仕事に就きたいならゲームメーカー、プログラミングなどの専門性を極めたい場合は開発会社などが適しています。
自分のやりたいことと照らし合わせて、就職先を決めてみてください。
まとめ:ゲームクリエイターには多くの職種があるため、目指すべき道を考えよう
今回は、ゲームクリエイターの仕事内容や給料、必要なスキルについて紹介しました。
ゲームクリエイターと一口に言っても、7つの職種があるため、目指したい職種を考えなくてはなりません。
しっかりと目標を決めたうえで、スキルを磨くようにしてみてください。
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