シナリオライターはゲームやアニメなど、幅広いジャンルで活躍する仕事ですが「なる方法がわからない」「必要なスキルや資格を知りたい」と考えていませんか?具体的にイメージできないと、一歩を踏み出すのが不安ですよね。
そこでこの記事では、シナリオライターになる方法を詳しく解説します!必要なスキルや資格、向いている人の特徴も紹介するので、将来シナリオライターを目指したい人はぜひ参考にしてみてください。
記事の概要
声優・アニメ・eスポーツ業界に興味のある方へ
シナリオライターとは「シナリオを書く職業」
シナリオライターとは作品の世界観やストーリーを考え、シナリオを書く職業です。アニメやゲーム、ドラマや映画など幅広いジャンルで活躍しています。
シナリオライターは作品のクオリティに影響する、重要なポジションだといえます。シナリオとは作品の設計図のようなものです。監督を含む制作スタッフは、シナリオライターの書いたシナリオに沿って作業を進めます。
責任のある重要なポジションですが、やりがいも大きいある職業です。自分が書いたシナリオが作品として世に出され、多くの人に反応してもらえる喜びは、他の職業ではなかなか味わえないでしょう。
シナリオライターの大半はフリーランスとして活動しており、企業に所属していないケースが多いです。そのため勤務場所に細かな指定はなく、自宅やカフェなど、自分の働きたい場所で働ける点が魅力だといえます。
フリーランスという性質上、完全成果報酬であることが多く、売れっ子になれば収入を大きく伸ばせる点も、やりがいのあるポイントです。
シナリオライターの仕事内容
シナリオライターの仕事内容は、シナリオを書くことです。作品の世界観やストーリーだけでなく、キャラクターの性格やセリフ、アイテムの説明などもシナリオライターが決めます。
シナリオライターの仕事の流れは、作品のコンセプトやテーマを決める企画の打ち合わせから始まります。そして次に企画で決めた内容をもとに、プロットと呼ばれるシナリオの構想を作成していきます。自分ひとりで考えるのではなく、監督と話し合いながら進めていく作業です。作成したプロットをプロデューサーにチェックしてもらい、修正を繰り返しながらシナリオを完成させます。
大まかな流れは変わりませんが、シナリオライターの仕事は業界やコンテンツ、原作の有無によって作業内容が異なることもあります。
シナリオライターになる3つの方法
こちらではシナリオライターになる方法を3つに分けて解説します。
1. 専門学校に通う
2. 養成講座を受講する
3. コンクールに応募して実績を積む
それぞれ詳しくみていきましょう。
1. 専門学校に通う
シナリオライターになる方法で一般的なのは、専門学校に通う方法です。専門学校では、シナリオ執筆の基礎から実践的なレベルまでしっかりと学べます。プロットの作成方法や企画書の書き方、業界についてなどもプロの講師から学べるので、即戦力として活躍できるスキルが身につくでしょう。
さらに、同じ目標を持つ仲間に出会えることや、就職に強いのも専門学校のメリットです。専門学校は学費や卒業までの時間がかかりますが、メリットがたくさんあります。将来シナリオライターを目指したいという方は、まずは専門学校を検討してみてください。
2. 養成講座を受講する
専門学校に通うのが難しい場合、養成講座の受講がおすすめです。
養成講座のメリットは自分のペースで学べること。通学の必要がないので、地方に住んでいる人もシナリオ執筆のノウハウが学べます。また、費用面も専門学校より経済的といえます。
学習方法は講座によって異なりますが、自分の書いたシナリオを添削してもらう進め方が多いです。独学とは違いフィードバックをもらえるので、自分の弱点を克服した成長を実感できます。資料請求が無料や体験レッスンのある講座もあるので、まずは情報収集から始めるといいでしょう。
3. コンクールに応募して実績を積む
シナリオコンクールに応募することで、シナリオライターとしてのデビューが近づきます。客観的に評価されることで自分の実力が磨かれますし、実績にもなります。
また、コンクールでの入賞はデビューの大きなチャンスです。実際に活躍しているシナリオライターにも、コンクール入賞をきっかけにデビューした人は多く存在します。
ただしコンクールはライバルも多ため、思うような結果が出ないこともありますが、認められるまで応募を続けることが肝心です。
シナリオライターに求められるスキル5つ
シナリオライターに求められるスキルは、以下の5つです。
1. 文章力
2. 発想力と構成力
3. 管理能力
4. 忍耐力
5. PCスキル
ひとつずつ確認していきましょう。
1. 文章力
文章力はシナリオライターに欠かせないスキルです。シナリオは作品の設計図の役割なので、文章で指示や意図を伝えなければいけません。イメージを正確に伝えられる文章力がなくては、制作に関わるスタッフは混乱してしまいます。
シナリオライターには独特の世界観を表現するのではなく、わかりやすくイメージしやすい文章が求められます。制作の現場で作業が滞りなく進むために、文章力は必要です。
2. 発想力と構成力
発想力がなければ、シナリオライターは務まりません。魅力的な作品にするためには、他の作品にはないストーリー設定や個性的なキャラクターが重要です。
そしてアイデアを思いつくだけでなく、作品をまとめる構成力も欠かせません。まとまりのないシナリオで制作された作品は、視聴者やユーザーが違和感を覚えて離脱するでしょう。作品の世界観に引き込むために、シナリオライターには発想力と構成力が求められます。
3. 管理能力
シナリオライターには、管理能力が必要です。作品の制作は、設計図であるシナリオをもとに進められます。そのため締め切りまでにシナリオを執筆できなければ、多くの人に迷惑がかかります。
そして迷惑をかけるだけでなく、信用を失い仕事の依頼は来なくなるでしょう。締め切りまでのスケジュール管理や体調管理といった、管理能力はシナリオライターに必須です。
4. 忍耐力
忍耐力もシナリオライターには求められます。シナリオを書くのは地道な作業の連続です。プロデューサーから何度も修正を求められ、心が折れそうになることもあるでしょう。アイデアが思いつかず、作業が進まないこともあります。
しかしシナリオを書くうえで1番重要なのは、ストーリーを完結させることです。辛い環境でも最後までやり遂げる忍耐力が、シナリオライターには欠かせません。
5. PCスキル
PCスキルもシナリオライターに求められるスキルといえます。シナリオに限らず、文章の作成にはPCを使うことが一般的です。また、企画の打ち合わせではPowerPointを使用してプレゼンをする機会もあります。
エンジニアやデザイナーのような特別なPCスキルは不要ですが、Officeソフトの操作やデータのやり取りといった、一般的なPCスキルはシナリオライターに求められます。
シナリオライターに必要な資格はない
シナリオライターになるために必要な資格はありません。ゲーム業界で活躍するシナリオライターであれば、プログラミングの資格があると有利なこともあります。しかしシナリオライターは資格や学歴ではなく、優れたシナリオが書けるかの実力が重視される職業です。
そのため資格の勉強よりも、すでに世に出ている多くの作品に触れることに時間を費やす方が有意義でしょう。たくさんの作品に触れることでセンスが磨かれ、自分の書くシナリオにも活かされるはずです。
シナリオライターの平均年収は472万円
求人サイト「indeed」によると、シナリオライターの平均年収は472万円です。もちろん収入は、人によって差があります。ヒット作を連続で生み出すような有名シナリオライターの場合は。年収が1,000万円を超えることも可能です。
また、シナリオライターは働き方もさまざまです。制作会社などの企業で会社員として安定的に働くか、不安定だが高収入も狙えるフリーランスとして活動するかによっても年収は異なります。
シナリオライターに向いている人の特徴3選
こちらではシナリオライターに向いている人の特徴を3つ紹介します。
1. 好奇心が旺盛
2. 人間観察が好き
3. コミュニケーションが得意
それぞれ詳しくみていきましょう。
1. 好奇心が旺盛
好奇心が旺盛な人は、シナリオライター向きの性格です。豊富なアイデアを思いつくためには、好奇心が欠かせません。さまざまな体験や知識を身につけることで、シナリオライターとしての強みが生まれます。
また好奇心が旺盛な人は流行にも敏感なので、世間のニーズを捉えヒット作を生み出す可能性もあるでしょう。旅行好きや新しいことへの挑戦に抵抗がない、好奇心が旺盛な人にシナリオライターはうってつけの仕事です。
2. 人間観察が好き
人間観察が好きな人は、シナリオライター向きです。キャラクターのセリフや立ち振舞を考える際、参考になるのは実在する人間です。表情や仕草をよく観察できる人は、リアルなキャラクターを作り上げられるでしょう。キャラクターがリアルであるほどストーリーに深みが生まれ、視聴者やユーザーは作品に引き込まれます。
気がつくと人間観察をしてしまう、隣に座った人の会話を聞いてしまうような人に、シナリオライターはぴったりの職業です。
3. コミュニケーションが得意
コミュニケーションが得意な人は、シナリオライターに向いています。シナリオライターは多くの人と関わる仕事です。監督やディレクターなど、職種や年齢もバラバラな人たちと意見を交換しながら制作を進めていきます。
よりよい作品にするためには、円滑なコミュニケーションが必要です。そのため初対面でも話しかけることに抵抗がない人や、SNSでのテキストコミュニケーションが趣味の人は、シナリオライターの適性があります。
まとめ:シナリオライターを目指すなら専門学校が近道
シナリオは作品のクオリティや制作進行に大きく影響するので、シナリオライターは責任とやりがいのある仕事です。必要な資格や学歴はありませんが、多くのスキルと確かな実力を求められます。
シナリオライターになるには、専門学校で基礎からしっかりと学ぶのが夢を叶える近道です。東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校には、4年制のノベル&シナリオ専攻のコースがあります。プロ講師からの指導を受けられるので、基礎から実践的なスキルまで幅広く身につけられます。これからシナリオライターを目指したい人は、ぜひ入学を検討してみてください。
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